ライフル射撃で国スポへ 奄美在住の吉川さん、新里さん 競技普及にも意欲

AI要約

奄美市在住の吉川和宏さんと新里葉津紀さんがライフル射撃競技で奮闘するSAGA2024国民スポーツ大会に挑む。

競技人口が少ない中、練習環境に恵まれず奄美からの出場となる2人が競技普及にも取り組む意欲を見せる。

ライフル射撃の魅力や大会本番に向けた準備について2人の取り組みを紹介。

ライフル射撃で国スポへ 奄美在住の吉川さん、新里さん 競技普及にも意欲

 佐賀県と大分県で27日から行われるSAGA2024国民スポーツ大会(国スポ)のライフル射撃競技に、鹿児島県代表として奄美市在住の吉川和宏さん(29)と新里(しんざと)葉津紀さん(29)が出場する。練習環境に恵まれない奄美からの出場となる2人。大会での上位入賞を目指すとともに、奄美での競技普及に向けても意欲を見せる。

 ライフル射撃は固定された紙標的に弾を発射し点数を競う競技で、日本ライフル射撃協会によれば国内の競技人口は約1万人。

 吉川さんは鹿児島市出身。鹿児島実業高校の在学中に競技を始めた。沖縄県うるま市出身の新里さんは、大学時代に国際大会にも出場。昨年の鹿児島国体では、県代表として50メートル3姿勢で2位の成績を残している。

 2人は仕事の都合などで、今年4月に奄美市に移住。奄美には射撃競技の練習場がなく、国スポの代表を選出する8月の九州ブロック大会までの間、吉川さんは2週間に1度の割合で鹿児島市に通って練習。新里さんは8月に出身地の沖縄に帰省し、練習を重ねた。

 そうした経験や、練習の機会に乏しい奄美の環境も踏まえて「奄美での競技普及にも取り組みたい」とする2人。火薬を使用せず、屋内でも競技が可能なビームライフルの体験機会などを模索しているという。

 ライフル射撃の魅力は「自分との戦い。どうやったら当たるかをどれだけ考え追求できるか。当たれば楽しさもある」と話す吉川さん。2人は27日の大会本番に向け、気持ちを高めている。