痛ましい事故を二度と起こさないために 駐車場事故防止へ対策進む

AI要約

宮崎市のスーパーでの駐車場事故をきっかけに、安全対策が進められている。

店内アナウンスや看板、車止め設置などで注意喚起を行うとともに、警察もガイドラインを設けて対策を呼びかけている。

駐車場内での人身事故が増加しており、緊張感を持って低速運転を心がける必要がある。

痛ましい事故を二度と起こさないために 駐車場事故防止へ対策進む

この痛ましい事故をきっかけに、警察や宮崎市のスーパーでは、駐車場での安全を確保するための対策を進めています。

(店内アナウンス)

「ドライバーの皆さまにおかれましては、細心の注意を払い、徐行運転で走行いただきますようお願い申し上げます」

「小さなお子様をお連れのお客様は、必ずお子様と一緒に、車や自転車の横断をご確認いただき、ご通行いただきますようお願い申し上げます」

事故の現場となった宮崎市のフーデリー霧島店です。

こちらのスーパーでは、事故が発生した翌日から開店の時と夕方の1日2回、店内アナウンスで駐車場での事故を防ぐための注意喚起を行っています。

3カ所ある駐車場の出入り口には「徐行」と標示し、各所に注意喚起の看板を設置。

今年7月には店の入口付近に車止めを設けました。

さらに、特売日には、警備員を増員するなどして、二度と痛ましい事故を起こさないよう取り組んでいます。

(フーデリー霧島店 新田敏秀店長)

「決してこういう事故をなくす取り組みを今後も疎かにしないことだったり、できるところはやっていって事故を防いでいきたい」

警察も対策に乗り出しています。

去年12月、駐車場の管理者向けのガイドラインを作成し、県内のスーパーや新たにオープンする店などに、駐車場の安全対策を徹底するよう呼びかけています。

(県警交通企画課 近藤圭課長補佐)

「例えば駐車場内にハンプと呼ばれるようなものを設置して、物理的に速度を落としていくとか、 速度を落として下さいというような看板の設置を依頼している」

警察によりますと、今年1月から先月末までに、店舗や自宅などの駐車場で起きた人身事故は126件に上っていて、このうちおよそ2割が、人が車にはねられた事故となっています。

これは、道路上の事故の割合のおよそ3倍で、担当者は「駐車場は公道での運転が終わったあとで気が緩みがちな場所」だと警鐘を鳴らします。

(県警交通企画課 近藤圭課長補佐)

「駐車場内を走行する速度も、基本的には低速なので、低速だから安全だと誤解も招きやすい場所と思っています」

「公道と同じように、もしくはそれ以上に緊張感を持っていただきたいと思っています」