球児と野球楽しむ 元米大リーガー西岡さんが和歌山県串本町で教室

AI要約

和歌山県串本町サンゴ台のサン・ナンタンランド野球場で西岡剛さんが地元クラブチームの子どどもたちに野球教室を行った。

西岡さんはキャッチボールや守備練習、試合を通じて子どもたちに野球を楽しみながら教えた。

教室後にはトークショーで子どもたちと交流し、野球に取り組む姿勢や努力の重要性についてアドバイスを送った。

球児と野球楽しむ 元米大リーガー西岡さんが和歌山県串本町で教室

 和歌山県串本町サンゴ台のサン・ナンタンランド野球場に15日、米大リーグやプロ野球などで活躍した西岡剛さんが訪れ、地元クラブチームに所属する小中学生を対象にした野球教室があった。西岡さんはキャッチボールや守備練習、試合をして楽しみながら子どもたちに野球を教えた。

 不動産会社「TAKUTO」(タクト、大阪市)の太田卓利代表(57)=串本町大島出身=が西岡さんと親交があり実現した。太田代表が町などと相談し、地元クラブチームの子どもたちを招待した。

 この日は地元の学童野球チーム「串本オーシャンズ」と中学生のクラブチーム「串本ベースボールクラブ」に所属する小中学生約40人が参加。野球場を訪れた西岡さんは子どもたちとキャッチボールをしたり、内野の守備練習を見守ったりして、技術などのアドバイスを送った。

 試合では投手を務め、子どもたちと対戦。ヒットを打つと打者をたたえ、三振や凡退した打者には打席に入る際の気持ちやバットを振るタイミングなどを教えた。長打で失点を許すと悔しがる様子も見せた。

 その後、近くの雨天練習場でトークショーがあり、子どもたちの質問に答えるなど交流を深めた。西岡さんは「野球は選手として選ばれるように努力しないといけない。なりたいことを必死に追いかけるより、自分の得意分野を見つけて伸ばして。自信がない部分をとことん練習するより、得意な部分を練習すると、不得意なところもちょっとずつ上がってくる」とアドバイスした。

 串本ベースボールクラブの中田翔馬副主将(田辺中2年)は「野球を楽しむ、監督に選ばれるようになるという野球に対する考え方が変わった。ホームランを打てるような打者になりたい」と話した。

 西岡さんは「『野球IQ(知能指数)』を高めてあげたい。ルールブックに載っていないような、隙が出たところにみんなが気配り、目配りできるようになれば」と語った。