女性運転士確保へ補助 市原市 路線バス、職場環境整備に

AI要約

市原市内の路線バスが減便されている問題に対し、女性運転士の雇用促進を目指す取り組みが始まった。

施設整備の補助や子育て支援設備の整備に対する補助金が提供され、女性が働きやすい環境が整備される。

市内のバス事業者では女性運転士の割合が低いため、女性の雇用を促進して運転士不足の解消を図る方針。

女性運転士確保へ補助 市原市 路線バス、職場環境整備に

 慢性的な運転士不足などにより、市原市内を走る路線バスが大幅に減便されている問題を受け、市は女性運転士の雇用を促進し公共交通の維持につなげるため、女性の働きやすい環境を整備する事業者に一部費用を補助する取り組みを始めた。

 市内に事業所や車庫、待機所があり、女性の常勤運転士を雇用している公共交通事業者が対象。女性運転士が使用するためのトイレや更衣室などの設備のほか、職場内の子どもの遊び場スペースなど子育て支援設備の整備にかかる費用の2分の1以内の額を補助する。1回の上限額は50万円。

 市によると、市内で運行するバス事業者3社の運転士における女性の割合は約3~5%で、女性の雇用を促進し、運転士確保につなげたい考え。小出譲治市長は「路線バスとタクシーの運行確保、維持に引き続き努める」と語った。

 市では、4月以降に路線バス・タクシーの運転士になった人を対象に最大30万円の支援金を交付するなど運転士の確保に力を入れている。今後は路線バス運転士体験会開催に協力する予定。