「業務をしながらの建て替えは職員に負担」副院長、現地案に反対訴え 老朽化の沖縄県立中部病院 視察の県議も「改築以前に非常に狭い」

AI要約

沖縄県議会文教厚生委員会が老朽化や施設の狭さなどを理由に建て替えが検討されている県立中部病院を視察し、現地での建て替え案に反対する意見が出た。

県立中部病院の職員や患者の負担を考慮し、建て替え案に改善を求める声があがっている。

うるま市の中村市長は新病院の建設を提案しており、県議会委員らは提案地を視察した。

「業務をしながらの建て替えは職員に負担」副院長、現地案に反対訴え 老朽化の沖縄県立中部病院 視察の県議も「改築以前に非常に狭い」

 沖縄県議会文教厚生委員会(新垣新委員長)の委員らは13日、老朽化や施設の狭さなどを理由に建て替えが検討されているうるま市の県立中部病院を視察した。橋口幹夫副病院長は委員に施設内を案内した上で「通常業務をしながら同時に建て替え工事を行うのは、職員への大きな負担になる。患者にとってもマイナス面が大きい」として、現地での建て替え案に反対した。

 玉城和光院長は(1)診療機能を低下させない(2)医師や看護師など各職種が連携しやすい部門配置(3)院内導線の短縮や待合が狭いなどの建物上の課題解決(4)更衣室、仮眠室、会議室などの職員スペースや実習生室の確保-などを求める文書も提出した。

 仲村未央委員は「改築以前に、非常に狭いという印象を受けた。働いている現場の負担は深刻だろう」と話した。

 同市の中村正人市長は移転による新病院の建設を県議会に要請している。委員らは意見交換後、市長が提案している同市仲嶺の土地を視察した。

(中部報道部・又吉朝香)