阿部知事の支持率72.7%の一方で県政「身近に感じる」は3割弱…4期目折り返しで県民世論調査、不支持の中には「成果を上げていないから」47.8%「特徴が出ていないから」も34.8%

AI要約

長野県の阿部知事は支持率が高いが、県民の6割以上が県政を身近に感じていないことが明らかになった。

県民の声を聞くと、一部では真面目に取り組んでいるとの評価もあるが、若者を含めて関心が薄いとの意見も多い。

県政を身近に感じさせることや、福祉や少子化対策などへの注力が求められている。

阿部知事の支持率72.7%の一方で県政「身近に感じる」は3割弱…4期目折り返しで県民世論調査、不支持の中には「成果を上げていないから」47.8%「特徴が出ていないから」も34.8%

4期目の後半に入った長野県の阿部知事は、72%と高い支持率を維持する一方で、県政を身近に感じていない県民は6割を超えていることがわかりました。

世論調査の結果を受けて街の声を聞きました。

阿部守一知事は2010年9月1日に就任し、現在4期目の後半に入っています。

県世論調査協会は8月19日までの1か月間、県内の18歳以上を対象に調査を行い男女653人から回答を得ました。

それによりますと、阿部知事を「支持する」と答えた人は25.1%、「どちらかと言えば支持する」とした人は47.6%で、合わせると72.7%となり、「どちらかと言えば支持しない」、「支持しない」の合わせて7.1%を大きく上回りました。

「何とも言えない・わからない」は、およそ20.2%でした。

60代・不動産業:

「すごく真面目に実直にやっていただいているなというのは感じますね」

70代・年金暮らし:

「私はいいと思います。少し前に駅で行き会ったんです。阿部さーんって言ったら手振ってくださる。そういうところってすごく親しみやすいなって。若い人が住みやすい長野にしていただきたい。そういうところを重視してやっていただきたい」

30代:

「若い人は正直、興味ないのかなっていうところも感じたりしますけどね、友だちとそんな(県政の)話にまったくならないので」

埼玉在住大学生(長野市出身)20歳:

「何やってるのかがあんま知らないのでよくわからないですね」

支持する理由で最も多かったのが「大きな問題がないから」で81.9%を占め、不支持の理由は「成果を上げていないから」が47.8%、「特徴が出ていないから」が34.8%でした。

県が「力を入れるべき施策」は、「福祉・介護・医療」が52.5%、「教育・子育て支援」が49.6%、「景気・雇用」が47.8%、「物価高対策」が42.6%と続きました。

50代・会社員:

「働くお母さんとかにもっと援助してほしい」

20代・看護師:

「もう少し子育てしやすい環境とかができたらいいなと思います、働きながら」

60代・不動産業:

「長野県全体で人口が減っちゃってると思うんですよね。人口が減っていくっていうことはこれからどんどん商業もそうですけど地盤沈下起こしちゃうんで、そこをしっかりテコ入れして頑張ってもらいたいと思う」

東京の大学生(長野市出身)10代:

「少子化対策ですね。自分いま長野に住んでないんですけど、けっこう若者少ないなって…」

埼玉の大学生(長野市七二会出身)20歳:

「中学校とか閉校しちゃってるんで、本当に子ども少ないなっていう…就職するとかってなると東京とかそっち方面になっちゃうなっていう感じしますね」

30代・千曲市在住会社員:

「長野駅前とか松本駅は人がいるが、離れると寂しく感じる時があるので、活性化策など考えていただければ」

現在、県が進めている政策のうち、旅館やホテルの宿泊者に課す「観光振興税」の導入については69.6%が支持しました。

40代・観光業:

「宿泊税はあっていいなと思いますよ。ほかのところ京都とか有名な観光地は取ってますし、それがちゃんと観光の振興とか、いい方向に利用されるのであればいいんじゃないかと思います」

高い支持率を維持する阿部知事。

一方で県政を「身近に感じている」人は29.1%にとどまり、「感じていない」人は62.2%となっていて、県政への関心をどう高めるかも課題となっています。