クマの目撃2倍 柿の木伐採など自治会の対策に京都・福知山市が補助金

AI要約

福知山市が自治会によるクマ対策支援を始める。果樹の伐採と管理を補助し、申請は9月24日まで。

クマ被害が全国的に増加し、福知山市でも出没件数が増加。地域の関心が高まり、餌不足が要因とされる。

市は果樹の痕跡がある地域を支援対象とし、クマ対策の必要性を訴えている。

クマの目撃2倍 柿の木伐採など自治会の対策に京都・福知山市が補助金

 京都府福知山市は今年度から、自治会がクマ対策で取り組む柿などの果樹の伐採、管理を支援する。伐採と管理の2つが対象で、補助率はいずれも2分の1。伐採は市内業者への委託費用を樹木1本につき上限1万円まで、管理はトタン巻きや実の早期収穫などに必要な経費を1地区につき上限10万円まで、それぞれ補助する。申請は9月24日まで。

 全国的にクマによる被害などが多く発生したことを受け、市内でも対策を進めようと取り組む。

 今年度の市内での出没件数は、8月28日時点で100件となり、昨年度の同時点の52件から2倍近くに増えている。4月には夜久野町のレストラン倉庫に侵入する事案もあった。

 目撃件数の増加について市は、地域の関心が高まっていることと、今の時期に餌が少なくなっていることが主な要因とみている。秋には民家の柿などを狙い、集落内に繰り返しクマが出没する恐れがあるとし、原因となる果実を無くすなどの対策を呼びかけている。

 交付対象となるには、クマ棚やクマの爪痕といったクマの痕跡が残る果樹、周辺での目撃情報があることなどの条件がある。