重症化リスクも「歩く肺炎」“マイコプラズマ” 感染の自覚ないまま広げる 全国で患者増加…去年の57倍 医師「手洗いやマスクの着用を」

AI要約

マイコプラズマ肺炎は、14歳以下の子どもを中心に感染が広がる病気であり、潜伏期間が長く自覚症状がないため注意が必要です。

感染が拡大している現状や患者数の急増、重症化する可能性、および予防方法について医師のコメントから詳細が説明されています。

感染経路や症状、対策についての情報が示されており、定期的に手洗いやマスクの着用が重要であることが強調されています。

重症化リスクも「歩く肺炎」“マイコプラズマ” 感染の自覚ないまま広げる 全国で患者増加…去年の57倍 医師「手洗いやマスクの着用を」

全国的に感染が拡大しているマイコプラズマ肺炎。潜伏期間が長く感染の自覚がないまま広げるため「歩く肺炎」とも呼ばれています。主に14歳以下の子どもが感染しますが、まれに大人も感染し重症化する恐れもあり、医師は「手洗いやマスクの着用」など基本的な対策を呼びかけています。

高島小児科医院・水野史院長:

「(周りに)咳している人多くないですか?マイコプラズマはやったりはするのだけれど」

松本市の高島小児科医院。現在、医師は新型コロナ、手足口病とともに「マイコプラズマ肺炎」にも注意しています。

高島小児科医院・水野史院長:

「熱と咳で受診する人で、周りで咳をしている人が多いという人の中には、マイコプラズマの人もいると思う。そのような人は受診が増えてきている」

4年に1度ほどの周期で感染が拡大するといわれる「マイコプラズマ肺炎」。現在、全国で患者が急増しています。

国立感染症研究所が8月20日に発表した8月5日から11日までの速報値では、1医療機関当たりの患者は全国平均で1.14人。去年の同じ時期に比べ57倍となっています。

県内でも7月以降、患者の届け出が続いていて、県によりますと、やはり去年の同じ時期に比べ増加しているということです。

主に14歳以下の子どもが飛まつや接触で感染し発熱や咳、倦怠感などの症状が出ます。一般的には症状が軽く潜伏期間が2、3週間と長いことから、自覚がないまま感染を広げる可能性があり「歩く肺炎」とも呼ばれています。

高島小児科医院・水野史院長:

「熱があっても、例えばコロナやインフルエンザのような熱の出る疾患と比べて比較的全身状態が良い。マイコプラズマと診断された人でも、どこからもらったか分からない人も結構いる」

まれに重症化するケースもあり、大人の感染も報告されています。

高島小児科医院・水野史院長:

「大人の方が重症化しやすいのではないかと思う。5日以上続く発熱や、咳が多い人は病院に紹介するが、最悪は『肺炎』ということ」

予防は基本的には新型コロナと同じです。

高島小児科医院・水野史院長:

「感染経路が『飛まつ感染』や『接触感染』といわれている。『うがい・手洗い』というのが大事になってくると思うが、飛まつ感染というのは、咳でうつるので、咳をしている方はマスクをしていただきたい」