マイコプラズマ肺炎患者40倍超 新型コロナ対策が影響か

AI要約

マイコプラズマ肺炎の患者数が過去10年で最多のペースで増加している。国立感染症研究所の速報値によると、患者数は前年の40倍超に達している。

マイコプラズマ肺炎は肺炎マイコプラズマという細菌に感染して発症し、軽症から重症化する可能性がある病気である。

新型コロナウイルス対策により患者数が減ったことや免疫を持たない人が増加したことが増加の原因と考えられている。

 呼吸器感染症の一つ「マイコプラズマ肺炎」の患者数が過去10年で最多のペースで増えている。国立感染症研究所が27日に発表した速報値では、12~18日に全国の定点医療機関から報告された患者数は625人(1機関当たり1.3人)で、前年同時期の40倍超となった。新型コロナ対策で患者が減り、免疫を持たない人が増えたことが原因とみられる。

 マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染して発症し、発熱や頭痛、せきといった症状が出る。軽症で済むことが多いが、一部は重症化して呼吸不全となることもある。

 患者数は、過去10年で最多だった16年の同時期(1機関当たり0.88人)よりも多い。