「たのしいです!あついでーす。めっちゃ汚れてる!まっくろ!」伝統の炭づくりに児童が挑戦だーっ!(山形)

AI要約

東根市の高崎小学校では関山炭を作る伝統を児童が学んでおり、窯出しの日が行われました。

地域の保存会や関山愛林公益会と協力し、20年以上続く取り組みで、関山炭は学校で販売されています。

児童たちは初めは大変だったが、楽しくなり、炭作りの経験を通じて地域の伝統を学びました。

「たのしいです!あついでーす。めっちゃ汚れてる!まっくろ!」伝統の炭づくりに児童が挑戦だーっ!(山形)

東根市の高崎小学校では地域の伝統的な炭「関山炭(せきやまずみ)」を児童が作り学んでいます。

きょうは、窯から完成した炭を取り出す最後の工程が行われ、児童たちは顔や手を真っ黒にして伝統を感じていました。

佐藤真優アナウンサー「こちらが今回炭を焼いた窯です。洞窟のような入口をのぞいてみると…山積みになった炭があります。今、子どもたちがせっせと運び出しています」

児童たちが窯から取り出しているのは関山炭です。

戦後間もないころ地域の大事な産業として、盛んに作られていました。

関山愛林公益会 事務局長 片桐正秀さん「この関山地区は炭焼きが生活の糧としてしていたが、それが今やっている方が全然いなくなってしまった。我々が少しでもその伝統を引き継げればと思っている」

こうした伝統産業を子どもたちに伝えていこうと、高崎小学校では20年以上前から毎年、4年生が地元の保存会の人達と共に、炭作りに挑戦しています。

先月、児童たちは原料となるナラの木を釜に入れる「窯入れ」を行い、きょうは、炭を取り出す「窯出し」の日です。

関山炭はおよそ240度の窯の中で、1週間かけてでき上がります。

きょうは、子どもたちが一生懸命に炭を取り出し、顔や手を真っ黒にしていました。

「たのしいです!あついでーす。めっちゃ汚れてる!まっくろ!」

こうして、苦労して作られた児童たちの炭は、学校で年に一回、秋に販売を行っています。

きょうは、その販売会に向けて30センチほどの長さに切り分けていました。

スタッフは Qみんなの腕前はどうですか?「なかなか上手ですね良い出来だと思います」

佐藤真優アナウンサー「こちらが今回作られた関山炭です。叩くとこのように軽やかな音が聞こえます。よく見ると、木目や節が残っていて、木がそのまま炭になったのがよくわかります。火力や火持ちも良いので、バーベキューなどに最適だということです」

この炭作りの施設は、学校での体験学習のために作られたもの。ここで、年間およそ1トンの関山炭が生まれています。

地域の人と子どもたちが一体となって作った関山炭の箱のラベルには、児童たちのかわいいメッセージも書かれていました。

児童は Q窯から出してみて黒くなっているのを見てどうだった?「びっくりした。なんで黒くなったんだろうな?って。きれいな炭ができそう」

児童は「最初は大変だったけど、やっていくうちに楽しくなってきてまたしたいと思った。炭とか作っている人は聞いたことがないので、高崎の炭は貴重だなと思いました」

きょう、窯出しされた炭は、合わせて300キロ!

児童が汗を流して作った炭には、地域の伝統を大切にする思いが詰まっていました。