那智勝浦・三光山金剛寺で「二河の火祭り」 夏の夜空に炎舞う

AI要約

8月23日、JR湯川駅近くの金剛寺で「二河の火祭り」が行われた。1501年から始まり、霊を供養する祭りである。

祭りでは青年会のメンバーがたいまつを持ち、裏山にある目神八幡神社の鉄塔に向けて投げる儀式が行われた。参加者は鉄塔にたいまつを次々に投げ、供養を行った。

祭りの後には露店、ビンゴゲーム、菓子投げなどのイベントが行われ、地元住民や子どもたちが楽しんだ。保存会会長は今後も祭りを続けていく意向を示した。

那智勝浦・三光山金剛寺で「二河の火祭り」 夏の夜空に炎舞う

 JR湯川駅近くの三光山金剛寺(那智勝浦町二河)で8月23日、「二河(にこう)の火祭り」が行われた。主催は「二河の火祭り保存会」。(和歌山経済新聞)

 1510(永正7)年、金剛院裏山の「宝篋印塔(ほうきょういんとう)」に祭られた霊を供養するため始まったといわれる同祭。

 当日19時、白装束に身を包んだ二橋青年会の会員らが本堂前に集まり、両手に持ったたいまつに採火し、裏山を駆け上がった。同山にある目神八幡神社の社前から、鉄塔を目がけて勢いよくたいまつを投げた。見物客らも青年会の指示に従い、鉄塔に向かって次々にたいまつを投げ、供養が行われた。火祭りの後は露店営業やビンゴゲーム、菓子投げが行われ、祭りの参加者や子どもたちが楽しんだ。

 祭りの運営に20年関わる保存会会長の大江政典(まさふみ)さんは「コロナの影響で開催を見送った年もあったが、今日まで続けてきた。地元住民が集い、老若男女が楽しめる祭りとして、今後も続けていきたい」と話す。