栃木駅の「吾一からくり時計」 設置に尽力した実行委員会が活動終了

AI要約

栃木市出身の小説家山本有三の代表作をテーマとしたからくり時計を栃木駅に設置しようと尽力した市民団体が、13年の活動に幕を下ろしました。

2011年に結成された実行委員会は、募金活動や手作りの縫物を販売するなどして資金を集め、からくり時計の設置に成功。

メンバーの高齢化で活動終了を決め、最後の活動として市に20万円を寄付し、着物の取り換えには協力していくと述べた。

栃木市出身の小説家山本有三の代表作をテーマとしたからくり時計を栃木駅に設置しようと尽力した市民団体が、このほど13年の活動に幕を下ろしました。

栃木駅の構内にある観光案内所の上に設置されているからくり時計。山本有三の代表作「路傍の石」の主人公吾一などの人形が蔵の街並みとともに市の魅力を伝えます。

このからくり時計の設置を目指して市民の有志で結成されたのが「吾一からくり時計設置実行委員会」です。

2011年に結成された実行委員会は、募金活動や手作りの縫物を販売するなどして資金を集め、1160万円を市に寄付したうえで、2017年3月にからくり時計の設置にこぎつけました。

設置後も市に寄付を続けたほか、半年に1回行われるメンテナンスの際には人形の着物を取り替えるなど管理を行ってきました。

しかし、メンバーの高齢化により活動の終了を決めたといいます。

8月9日には、最後の活動として市に20万円を寄付し、大川秀子市長から感謝状が贈られました。

今後寄付を行うことはないものの、有志たちで着物の取り換えには協力していくということです。