抜歯の全身麻酔で17歳生徒死亡 歯科医ら書類送検「酸素チューブの位置異常がないか確認しなかった」

AI要約

歯科治療中に全身麻酔で低酸素状態となり死亡した17歳男子生徒の問題で、歯科医師2人が業務上過失致死の疑いで書類送検された。

男子生徒の親知らずを抜く際、チューブの位置異常を確認せず低酸素状態にし死亡させたとされる。

2人は容疑を認め、警察は厳重処分を求める意見を検察に提出している。

抜歯の全身麻酔で17歳生徒死亡 歯科医ら書類送検「酸素チューブの位置異常がないか確認しなかった」

 大阪府堺市の歯科診療所で、17歳の男子生徒が治療中に全身麻酔で低酸素状態となり死亡した問題で、歯科医師2人が業務上過失致死の疑いで26日書類送検されました。

 書類送検されたのは、堺市にある「重度障害者歯科診療所」の所長の男性歯科医師(55)と、当時勤務していた女性歯科医師(34)です。

 2人は昨年7月、特別支援学校に通う富川勇大さん(当時17歳)の親知らずを抜くため、全身麻酔をした際、肺に酸素を送るチューブが気管から外れているのを確認せず、低酸素状態にして、その後死亡させた疑いがもたれています。

 2人は調べに対し、おおむね容疑を認め、男性歯科医師は「チューブの位置異常がないか確認しなかったことがミスだった」などと話しているということです。

 警察は検察に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けています。