全身麻酔の抜歯治療で17歳死亡、歯科医師2人を書類送検 大阪府警、起訴求める意見付け

AI要約

堺市堺区の「堺市重度障害者歯科診療所」で全身麻酔で抜歯の治療を受けていた特別支援学校の生徒が適切な処置を受けず死亡した事件で、歯科医師の男性所長と女性が業務上過失致死容疑で書類送検された。

診療中に気管チューブの先端が外れ、約1カ月後に低酸素虚血性脳症で死亡した生徒に対し、二人は適切な処置を怠った疑いがある。

大阪府警は厳重処分を求め、事件の重大性を示唆している。

全身麻酔の抜歯治療で17歳死亡、歯科医師2人を書類送検 大阪府警、起訴求める意見付け

堺市堺区の「堺市重度障害者歯科診療所」で昨年7月、全身麻酔で抜歯の治療を受けていた特別支援学校の富川勇大さん=当時(17)=に適切な処置をせずに死亡させたとして、大阪府警は26日、業務上過失致死容疑で、いずれも歯科医師の男性所長(55)と女性(34)を書類送検した。府警は起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。

2人の書類送検容疑は昨年7月13日、富川さんに親知らずの抜歯のために全身麻酔をした際、鼻から挿管した気管チューブの先端が外れたのに適切な処置を怠り、約1カ月後の8月9日に低酸素虚血性脳症で死亡させたとしている。