千島連盟の前理事長 脇紀美夫さん死去 国後島出身 去年まで理事長として北方領土返還運動を牽引

AI要約

北方領土の元島民などでつくる千島連盟の前理事長・脇紀美夫さんが肺がんのため83歳で亡くなる。

脇紀美夫さんは羅臼町長を務めた後、千島連盟の理事長として北方領土返還運動を牽引しました。

脇紀美夫さんは肺がんで亡くなる直前まで活動し、北方墓参の見通しが立たない中、洋上慰霊の実施に尽力。

千島連盟の前理事長 脇紀美夫さん死去 国後島出身 去年まで理事長として北方領土返還運動を牽引

北方領土の元島民などでつくる千島連盟の前理事長・脇紀美夫さんが26日未明釧路市内の病院で肺がんのため亡くなりました。83歳でした。

国後島出身の脇さんは2003年から3期12年羅臼町長を務めた後、2015年から去年まで千島連盟の理事長として北方領土返還運動を牽引しました。

関係者によりますと、脇さんは理事長を退いた後も語り部として活動し、5月にも元気な姿を見せていましたが、先月、肺がんのため釧路市内の病院に入院し、26日午前1時ごろ息を引き取ったということです。

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で北方墓参の見通しが立たない中、船から先祖を供養する洋上慰霊の実施に尽力した脇さん。

突然の訃報に関係者からは「思いやりがあり責任感がある人だった」などと悲しみの声が上がっています。