輝く女性、50人に焦点 26日から、山形・文翔館で写真家サトウさんの個展 

AI要約

山形市の写真家サトウトモミさんが初の個展を開催。働く女性の姿に焦点を当て、約50人分の写真60点を展示。

サトウさんは20年前にカメラマンとしてのキャリアをスタートし、2018年に起業。女性が活躍する姿をライフワークとして捉える。

撮影にはさまざまな年代や職種の女性をモデルに起用。個展の目的はモデルたちへの感謝と彼女らの魅力を表現すること。

輝く女性、50人に焦点 26日から、山形・文翔館で写真家サトウさんの個展 

 山形市の写真家サトウトモミ(本名佐藤友美)さん(56)=同市城西町=が初の個展「働く女性の写真展~その輝きを心の目にやきつけて」を26日から同市の文翔館で開く。仕事や家庭などで精いっぱい日々を生きる女性に焦点を当て、5年間撮りためた約50人分の写真60点ほどを展示する。

 サトウさんは約20年前、ホームページ(HP)制作会社で派遣社員として働いていた際にライターを経験。その際カメラマンの仕事に興味を持ち、写真撮影を手がけるようになった。3人の子育てが一段落した2018年に起業。「tomophoto(トモフォト)」として自宅にスタジオを開設し、「女性が打ち込んでいる姿」をライフワークとして取り組んできた。「同じ女性として、さまざまな苦労を抱え、乗り越えていると思う。その中でも社会の一員として一生懸命に活動している姿を追い求めたい」と話す。

 モデルは普段お世話になっている人たちを中心に依頼した。10~70代と幅広く、自営業や教師、神主など職種もさまざま。顔をアップ気味にした構図で、仕事や活動の際に見せる笑顔、集中している様子などを捉えた。撮影した女性のつてでモデルを紹介してもらったり、出席した会合の講師に思い切って声をかけたりしたこともあったという。断られるのが怖くて依頼の際に尻込みしてしまうこともあるが「撮りたい人はいっぱいいる」と笑顔を見せる。

 師匠として仰ぐ写真家・故飛塚英寿さん(同市)からの言葉「女性はお花を撮る時のように」を大切にし、魅力的な表情を引き出すように努めている。「私の個展だが、主人公は写真の中のモデルになった人たち。彼女たちに喜んでもらえるのが何よりの恩返し」と語る。展示会は9月1日まで。来場者用にバルーンアートの撮影ブースを用意するほか、31日と9月1日の午後1時半からはギャラリートークもある。