被災した小学校の仮設校舎が完成 石川・穴水町

AI要約

能登半島地震で被害を受けた穴水町の小学校が仮設校舎を完成させ、学習環境の改善に取り組んでいる様子。

穴水小学校の校舎は地震で損傷し、児童はこれまで中学校で学んでいたが、仮設校舎が完成し児童たちは新しい環境で学ぶことになる。

現在は仮設校舎を数年間利用し、その後新校舎が建てられる予定。子どもたちの学び舎の確保が今後の課題となる。

被災した小学校の仮設校舎が完成 石川・穴水町

能登半島地震では子どもたちの学び舎も大きな被害を受けました。

石川県穴水町では小学校のグラウンドに仮設校舎が完成し、23日、町長らが視察に訪れました。

穴水町大町にある穴水小学校は、元日の地震で校舎に亀裂が入ったり、壁が崩れたりする被害に見舞われ、児童たちはこれまで、近くの穴水中学校で授業を受けてきました。

こうした中、8月19日、小学校のグラウンドに2階建てのプレハブ型仮設校舎が完成し、吉村光輝町長が真新しい校舎を視察しました。

校舎説明の様子

「今まではあの一枚黒板だったじゃないですか。全部これ(上下式黒板)にさせてもらいました。何でって言ったら、デジタル化で(黒板)必要ないし」

■町長「数年使わせていただくという前提で新校舎建設に向けて進みたい」

仮設校舎の使用期間は原則2年間で、その間に元の校舎は取り壊され、新たな校舎に建て替えられることになっています。

子どもたちの学習環境を、どのように改善していくかも今後の大きな課題です。

穴水町 吉村光輝町長

「仮設の期間2年で(新校舎が)建つとは思えないので、数年(仮設校舎)を使わせていただくという前提で新校舎建設に向けて進んでいきたいと思います。環境の変化にきめ細かく対応できるように、教職員の皆さんにお願いをしながら穴水町として見守っていきたいというふうに思います」

子どもたちは、8月29日の全校登校日に仮設校舎に初めて通い、9月2日からは新学期を迎えます。