【速報】高校生の通学定期代を『全額補助』へ 背景に大阪“高校無償化”若者世代流出の影響 神戸市

AI要約

神戸市では、高校生などを対象に通学定期代を無償化する制度が始まる。大阪府の「高校無償化」制度に続き、若者の流出を防ぐ狙い。

神戸市内に住む16歳から18歳の高校生が対象で、公共交通機関の利用が可能。交通費負担を軽減する取り組み。

市の担当者は、子育て世帯の経済的負担を減らすために補助制度を継続。来年度以降も適用予定。

 兵庫県神戸市は9月から市内に住む高校生などを対象に通学定期代を無償化することになりました。隣の大阪府では「高校無償化」制度が進む中、若者世代の流出を防ぐのが狙いだということです。

 補助の対象となるのは神戸市内に住み、市内の高校などに通う満16歳から満18歳で、通学先は、公立学校や私立学校のほか、高等専門学校も含まれ、所得制限はありません。バスや電車などすべての公共交通機関で利用できるということです。(※スクールバス、新幹線・特急券は対象外)

 神戸市は通学区域が広く、通学にかかる交通費が他の政令市に比べて1割ほど高い傾向にあり、市はこれまで、通学定期代が一定の金額を超える場合のみ、一部を補助してきました。

 大阪府では「高校無償化」などを進める一方、神戸市では子育てをする若者世代の流出が深刻な問題になっています。こうした背景から、市の担当者は「補助制度を通じて子育て世帯の経済的負担を減らしたい」と話し、制度は来年度以降も継続する方針です。

 補助金の申請は来年1月からオンライン上で受付が始まり、期間をさかのぼって申請できるということです。