[山口県]初の入会無料キャンペーン やまぐち結婚応縁センター10年目

AI要約

やまぐち結婚応縁センターが開設10周年を迎え、233組の成婚を達成。独身の男女に出会いを提供するために設置されたセンターで、会員数はピーク時と比べ低迷している。

オンライン上でのお相手探しや見合いの申し込みが可能な有料サービスで、県が無料キャンペーンを始めて若い世代の結婚願望をサポート。

入会資格は20歳以上で居住地を問わず。安心して利用できる公的機関が運営しており、期間限定のキャンペーンで多くの人々に参加を促す。

[山口県]初の入会無料キャンペーン やまぐち結婚応縁センター10年目

 結婚を希望する独身の男女に出会いの機会を提供するため、県が2015年に設置した「やまぐち結婚応縁センター」が、開設から10年目を迎える。同センターを通じてこれまでに233組が成婚。オンライン上での「お相手探し」などセンターの利用には有料会員になる必要があるが、同種サイトの出現や新型コロナウイルスで出会いの場が制限されたことなども影響し、会員はピーク時と比べ低迷。県人口の減少が進む中、若い世代の結婚願望をかなえようと、県は来年3月末まで入会金と更新費用を無料とする初のキャンペーンを始めた。

 同センターは、山口市神田町の本センター(パルトピアやまぐち内)に加え、下関、萩、岩国にそれぞれサポートセンターを設置。事前に予約をしておけば、県が委託するサポーターが婚活や見合いの相談に応じる。入会金は5千円で1年間有効。1年ごとに更新費用として5千円が必要で、今年6月末時点で663人が登録している。会員はパソコンやスマートフォンによる「お相手探し」機能が利用でき、年齢や居住地、趣味、喫煙の有無といった条件検索が可能で、お見合いの申し込みもできるという。

 県こども政策課によると、ピークだった17年には1789人が登録していたが、婚活に関するアプリケーションなどが増えたことなどもあって会員は減少。同様の施策を進める岡山県で登録料を無料にしたところ、新規登録者が倍増したとの報告もあり、山口県でも期間限定でゼロ円キャンペーンを展開することにした。

 会員は20歳以上が対象で、居住地は問わない。独身証明書や身分証を添えて申し込む。同課は「行政機関が運営に携わっており、安心して利用できるのが強み。キャンペーンを機に多くの人に会員になってもらい、出会いの機会の強化につなげたい」としている。