大雨被害の刈屋梨、出荷量減る見込み 酒田で選果基準確認、昨年より大きく甘味十分

AI要約

酒田市刈屋地区特産の「刈屋梨」の出荷が大雨の被害で少なくなる見通し。

被害を受けた園地での防除作業や選果基準の確認が進められている。

幸水の出荷が始まり、品質が良いと生産者が語る。

大雨被害の刈屋梨、出荷量減る見込み 酒田で選果基準確認、昨年より大きく甘味十分

 庄内、最上を襲った先月の大雨で園地が水没するなど被害を受けた、酒田市刈屋地区特産の「刈屋梨」の出荷を控え、JA庄内みどり刈屋梨出荷組合(佐藤尚人組合長)は20日、市内の北部選果場で主力品種「幸水」の選果基準を確認する目揃(めぞろ)え会を開いた。出荷量は例年より少なくなる見通しとなっている。

 作付面積計31ヘクタールのうち3割程度の9.4ヘクタールで園地が浸水するなどした。実は水没し、流木やごみが棚の上に残り、木の幹が折れる被害が発生した。生産者は泥の撤去や、土砂が積もった園地での防除作業などを進めた。生育は例年より1週間程度早く、昨年より実は一回り大きく、甘味も十分だという。水に漬かった実は流通させないため、出荷量が減少する見込み。

 形・色などによる等級や選果場への出荷方法を確認した。例年、幸水と豊水で計125トン~150トンほど出荷するが、今季は幸水約80トン、豊水24.5トンほどになる見通し。幸水の出荷は21日に始まる。佐藤組合長は「いつも通り味は良く、安心して食べてほしい」と語った。