乗鞍スカイライン2年ぶり開通、仮設で交互通行 豪雨で一部崩落、27年度全面開通目指す

AI要約

北アルプス乗鞍岳の観光山岳道路「乗鞍スカイライン」が2年ぶりに開通。

崩落した部分の仮設道路を設置し、片側交互通行が可能となった。

27年度に全面開通を目指し、新しい道路整備の計画が進められている。

乗鞍スカイライン2年ぶり開通、仮設で交互通行 豪雨で一部崩落、27年度全面開通目指す

 2022年9月に道路の一部が崩落し、通行止めとなっていた北アルプス乗鞍岳(3026メートル)の観光山岳道路「乗鞍スカイライン」が20日、およそ2年ぶりに開通した。観光バスが山々を縫うように通る道路を進み、乗客は車窓からの眺めを楽しんだ。今シーズンの通行期間は10月31日までの予定。

 スカイラインは高山市丹生川町の平湯峠と畳平を結ぶ全長14・4キロ。環境保全のためマイカーの乗り入れを規制している。

 20年7月の豪雨では、道路の一部が崩落。いったんは復旧工事を終えたが、全面開通直前の22年9月に同じ箇所が再び崩れたため、全面通行止めとなっていた。県は、平湯峠ゲートから約1・3キロの地点に長さ約40メートルの仮設道路を設置し、片側交互通行が可能となった。

 飛騨乗鞍観光協会長で乗鞍エンジョイプロジェクト協議会の宮前勝会長は「私たちにとっては長い2年間だったが、ようやく高山市から乗鞍を訪れるプランを案内できる。観光客だけでなく地元の人にも愛される乗鞍を目指していきたい」と話した。

 県は、27年度の全面開通を目指し、崩落現場周辺を迂回(うかい)するトンネルを掘り、新しい道路を整備する計画を進めている。