宗像・田久の焼きそば店が営業再開 7月の大雨による浸水被害経て

AI要約

宗像市にある焼きそば店「宗像焼きそば 優心」が大雨による被害から復旧し、営業を再開した。

店主の小森康志さんは、一風変わった「さくぽき」食感の焼きそばや他メニューを提供しており、常連客やお客様の支えに感謝している。

浸水被害を克服した小森さんは、これからも地域の皆さんに愛される焼きそばを提供し続ける決意を固めている。

宗像・田久の焼きそば店が営業再開 7月の大雨による浸水被害経て

 「宗像焼きそば 優心(ゆうしん)」(宗像市田久4)が8月17日、営業を再開した。(宗像経済新聞)

 2014(平成26)年に開業し、2023年1月に現店主の小森康志さんが引き継いだ同店。「スナックのような『さくっとぽきっと』した『さくぽき』食感が楽しめる」(小森さん)という「焼きそば」(980円)、「青しそ焼きそば」(1,080円)のほか、しょうゆベースの「唐揚げ」(3個440円)、「一口ギョーザ」(8個440円)などの一品メニュー、焼きそば・小ライス・みそ汁・漬物が付く「焼きそばセット」(1,100円)などのセットメニューを用意する。

 7月1日、宗像市内を襲った大雨により床上50センチほどの浸水に見舞われ、厨房(ちゅうぼう)器具などが水につかったことから臨時休業を余儀なくされていた。出勤時に店舗周辺一体が浸水していることに気付いたという小森さんは「以前住んでいた自宅も浸水被害に遭ったことがあり、浸水の大変さは知っていた。すぐの復旧は厳しいと分かった」と振り返る。

 休業中は床の全面張り替えと厨房器具の入れ替えを行ったほか、縁があって声がかかった地域の夏祭りにも協力し、焼きそば作りを手伝ったという。

 「インスタグラムやテレビを見て心配してくれた常連客から励ましの電話があったり、休業を知らないお客さまからテイクアウトの問い合わせ電話が毎日のようにかかってきたりして、ありがたかった」と小森さん。「地域密着の店で、宗像の皆さんに支えられて成り立っている。今回の浸水で初心に戻った気持ち。自分の焼きそばを『おいしい』と言ってもらいうれしかった気持ちをもう一度思い出し、これからも焼き続けていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~20時。水曜定休。