石川で“悔し涙”を流し続けた小松大谷 甲子園で遂げた「変身」はどこまで続くか

AI要約

小松大谷が夏の全国高校野球選手権で快進撃を続けている。

過去の苦い記憶から立ち直り、10年ぶりのリベンジを果たす。

甲子園での力強い勝利を経て、次の試合に期待が高まる。

石川で“悔し涙”を流し続けた小松大谷 甲子園で遂げた「変身」はどこまで続くか

夏の全国高校野球選手権、石川代表の小松大谷が快進撃を続けています。初戦、大分代表の明豊に勝つと、2回戦では優勝候補と目されていた大阪桐蔭に完封勝ちをおさめました。

3回目の夏の甲子園で初の1勝をもぎとっただけでなく、‟大金星”を快勝の形であげた小松大谷ですが、ここ10年の夏は「苦い記憶」の連続でした。

■8対0を最終回でひっくり返され… 全国ニュースにもなった小松大谷の「悲劇」

2014年の第96回大会、石川大会の決勝で当時2回目の夏の甲子園出場を目指す小松大谷は、星稜との決勝戦に臨みました。

序盤から順調に得点を重ねた小松大谷、9回表を終えたところで8対0とリードしていました。セーフティリードと思われた点差でしたが、エース・山下が足をつり、9回ウラ途中降板するなどトラブルに見舞われると、星稜が怒涛の反撃を見せます。

9回裏に9点を失い、まさかの逆転サヨナラで敗れ、目の前にあった甲子園出場を逃します。

■翌年は星稜にリベンジも その後はライバルを超えられず

涙に打ちひしがれた小松大谷ナイン、翌年の石川大会では準々決勝で星稜に4対3で勝利しリベンジを果たしましたが、甲子園出場はなりませんでした。

その後、夏の石川大会では、2016年、2018年、2019年、2023年と小松大谷は星稜と直接対決をしましたが、いずれも敗れています。

■奇跡の大逆転負けから10年 エース・西川が9回完封で「雪辱」

2024年の石川大会、決勝に進んだ小松大谷は星稜と対戦しました。強打者、田西称のホームランなどで順調に得点を重ね、エースの西川大智は最後まで投げぬ気完封勝利で甲子園出場をはたしました。

チームとしては10年ぶりの「雪辱」でした。

■甲子園では優勝候補に勝利の”大金星” 「変身」は続くか

3回目の甲子園出場を果たした小松大谷ですが、2回戦では3対0で大阪桐蔭に勝ちました。西川がわずか92球で大阪桐蔭打線を完封するなど、終始冷静な試合運びで大きな1勝をあげました。

小松大谷・西野貴裕監督「甲子園で2つ勝ったことを成長につなげられていることをあしたまた表現してほしい」

大阪桐蔭戦後はエース・西川の好投が一番のポイントだったと振り返る西野貴裕監督ですが、ひとつずつ山を越えるたびに成長する選手たち。

甲子園での経験を経て強くなる小松大谷ナインの「地力」が17日の智辯学園戦でどう発揮されるのか、全国の高校野球ファンの注目を集めそうです。