「氷を食べるのがやめられない」…は病気のサインかも 「氷食症」を知っていますか? 「自覚のない出血」による貧血が原因の場合も

AI要約

暑い日に食べたくなるかき氷やアイスの危険性について医師が警鐘を鳴らす。

氷を大量に食べ続けると貧血の可能性があり、氷食症という疾患にかかる恐れがある。

貧血の原因として自覚のない出血があり、胃がんや大腸がんなどの深刻な疾患が隠れている可能性もある。

「氷を食べるのがやめられない」…は病気のサインかも 「氷食症」を知っていますか? 「自覚のない出血」による貧血が原因の場合も

連日うだるような暑さが続いています。

そんな暑い日に食べたくなるのが、かき氷やアイスといったひんやり冷たいもの。

しかし凍らせたものを食べ続けてしまうという人は、危険な病気にかかっている可能性があると、医師は警鐘を鳴らします。

暑い日には体の内側からひんやりしたい。

暑さしのぎで氷を食べる人もいると思いますが、日常的に氷を大量に食べてしまう人は、注意が必要だと医師は言います。

面谷内科・循環器内科クリニック 面谷博紀 院長

「夏の暑い時期ですので冷たいものを口にされる方は結構いらっしゃるかと思いますが、氷を無性に食べたくなるという症状が持続的に続きますと、氷食症という疾患の可能性がありますので注意が必要です。」

「氷食症」とは氷を日常的に大量に食べてしまう異食症の一種で、貧血の人に高い確率で見られる症状です。

貧血になると自律神経の働きが鈍り、体温調節がうまくできなくなることによって口の中の温度が上がるため、氷を食べたくなるのだといいます。

面谷内科・循環器内科クリニック 面谷博紀 院長

「自覚症状がなくても貧血を指摘された場合にはぜひ医療機関を受診して一度精密検査を受けられることをお勧めします」

主に鉄分不足や栄養不足が原因で

貧血を引き起こし、氷食症を発症します。

医師によると、最も恐れないといけない貧血の原因が「自覚のない出血」だと言います。

男性や閉経した女性の貧血は、体内で粘膜を通して出血している可能性があるそうです。

この場合は、胃がんや大腸がんが疑われます。

また、月経による出血が多いと感じる女性は、子宮筋腫などの場合があるので注意が必要です。

氷を食べないと気が済まないという人は、まず貧血を疑ってみたほうが

よさそうです。

「氷食症」→「貧血」→「自覚のない出血」かもしれないと覚えておいてください。