ハンドルを持つ位置は「9時15分」で・・・長距離運転しても疲れないコツは「正しい運転姿勢」

AI要約

長時間の車の運転で疲れないための運転の極意を警察官が紹介。

正しい運転姿勢や距離の取り方が重要。

運転姿勢をしっかりと保つことが安全運転のために必要。

ハンドルを持つ位置は「9時15分」で・・・長距離運転しても疲れないコツは「正しい運転姿勢」

お盆に入り、帰省や行楽などの計画を立てている人も多いのではないでしょうか。楽しい旅行でも、長時間の車の運転は意外と疲れますよね。車での長距離移動で疲れない運転の極意を、運転のエキスパートに聞きました。

山口県交通安全学習館・松橋正治警部補

「体が疲れてしまうとなれば、正確な判断・操作ができなくなることになりますので運転姿勢が大事になります」

■正しい運転姿勢で疲労軽減

パトロールや取り締まり、事件事故などの緊急対応でパトカーに長時間乗車する警察官。警察内部のパトカー乗車についての資格取得では、まず、正しい運転姿勢から学ぶそうです。運転で大事なことは疲れないこと。疲れると反応や判断力が弱くなり、安全運転に影響します。

松橋警部補

「まずは腰ですね、シートの奥まで深く座ること。そのあとで足の位置シートの位置ですね、このシートの位置を調整してもらうと」

このとき、基準にするのはペダルに足がちゃんと届くか。特にブレーキは、いちばん奥までしっかり踏み込めるかが大切です。シートに深く腰掛けるのも、踏み込んだときに力が逃げないようにするためです。左足もしっかりとふんばれる位置になるよう調整します。

松橋警部補

「左足が結構重要になります。もし、左足に力が加わらないと遠心力のときに体がバランスを保てなくなります。確実に左足を置く場所がありますのでグッと固定することによって体が固定されます」

警察が取り締まりをする中で、安全を無視した運転姿勢も時々みられるそうです。ヘッドレストを外し、シートを倒して、片足をあげて運転する・・・。ドライバーが「楽な姿勢」と言い張っても、これは論外です。

松橋警部補

「からだの全部の力で操作するようになりますので、からだに疲労がたまると、疲れやすいという状況になりますので、乗るときは運転姿勢に十分気をつけていただきたいと思います」

■では、正しい距離の取り方は?

松橋警部補

「ハンドルの上に両手を合わせてグッと押していただくようになります。そうするとシートに背中がつくんですが、そのときに肩甲骨と背中全体がシートにつくような、グッとつくような感じであわせていただけたらと思います」