県内大雨で被災の主要道が復旧 つばさ大石田-新庄間、きょう再開

AI要約

先月末の大雨でのり面が損傷し、全面通行止めとなっていた戸沢村古口の国道47号が復旧し、大動脈がつながった。

エイエスエムトランスポートや南東北福山通運山形新庄営業所などの運送業者も通行止めの影響を受け、通行が再開されたことで時間のロスが軽減された。

道路や鉄道の復旧作業が進められ、山形新幹線つばさも運行再開の準備が整いつつある。

県内大雨で被災の主要道が復旧 つばさ大石田-新庄間、きょう再開

 先月末の大雨でのり面が損傷するなどして全面通行止めとなっていた戸沢村古口の国道47号は9日、片側交互通行が可能となり、約2週間ぶりに庄内と最上を結ぶ大動脈がつながった。日本海東北自動車道の遊佐菅里―遊佐鳥海両インターチェンジ(IC)も同日、規制が解除された。10日には山形新幹線つばさの大石田―新庄間が運行再開の予定。被災した主要道路と鉄路は、お盆前に復旧する。

 国道47号は古口で道路が数十メートルにわたり崩落したほか、複数箇所で土砂が流入した。国道経由のスクールバスを利用する酒田南高3年佐藤颯(はやて)さん(18)=新庄市=は「通行止めの間は部活動と講習を休んでいた」と開通を喜んだ。羽黒高(鶴岡市)もスクールバスの運行で影響を受け、担当者は「夏休み中も生徒が利用するので良かった」と話した。

 食品や花卉(かき)などの運送を行うエイエスエムトランスポート(酒田市、工藤亜紀子代表取締役)では、1週間に3回、新庄市と鮭川村で花卉の集荷があり、国道112号を使うと所要時間は長く、工藤代表取締役は「運転手や取引先に迷惑をかけていたので、時間のロスがなくなるので助かる」と語った。南東北福山通運山形新庄営業所(新庄市)の後藤隆行所長は「交通環境が徐々に元に戻ってくれるのはありがたい。10日にも古口への配達を再開したい」と話した。

 日東道は道路が陥没し、盛り土などの整備、ガードレールや排水設備の仮設といった復旧作業が進められ、通行できる状況となった。山形新幹線つばさは、線路脇ののり面が崩落するなどした影響で、大石田―新庄間で運休していた。10日の始発から奥羽本線の普通列車を含め運行を再開する予定。