熱中症搬送が過去最多ペース “最も忙しい”救急隊に密着 広島

AI要約
広島市消防署では熱中症による搬送が過去最多のペースとなっており、高齢者や屋内での熱中症が増加している。暑さが続く中、救急隊は熱中症による出動要請が多く、特に高齢者や基礎疾患を持つ人のリスクが高い。熱中症から身を守るためには涼しい場所を選んで外出し、室内ではエアコンを活用し、こまめに水分補給をすることが重要。
熱中症搬送が過去最多ペース “最も忙しい”救急隊に密着 広島

厳しい暑さが続く中、広島市の消防署では熱中症による搬送が過去最多のペースとなっています。県内で最も忙しい救急隊に密着しました。

司令室「80歳男性の方、意識もうろうとしている、呼吸の方はぜぇぜぇはぁはぁ、熱中症かもしれないのは暑いところにいたからですかね」「症状出てます?わきの下のあたりを冷却するのがいいと思います」「病名ははっきりとは分からないですかね、脱水」

広島市消防局・中消防署出動件数は最多、広島市消防局管内で“最も忙しい”救急隊です。

「救急車通ります道をあけてください」

この時期に多くなるのが熱中症による出動要請。中消防署での今年の出動件数は先月27日時点で328件。過去最多だった去年の243件を大幅に上回っています。

例年以上の暑さが要因とみられています。

午後1時半ごろ昼食の最中にも出動要請が…「高齢女性が室内で熱中症の疑いがある」との通報。

搬送されたのは90代の女性。部屋のエアコンが故障し水分も十分に取れていなかったようです。

熱中症の発生場所として多いのは屋内。その内、住宅で搬送されるのが約62%にも及びます。年代別では65歳以上の高齢者が約60%を占めます。

広島市中消防署 大手救急 塚本哲弘隊長「特に高齢者や糖尿病など基礎疾患を抱えている人の発症リスクが高くて、温度感覚が鈍くなったり、発汗機能が低下したり、本人が暑さを自覚していない最も危険な状態に陥る可能性があるので、注意が必要だと思います。涼しい場所を選んで外出すること、家にいるときはエアコン等を活用して室内の温度調整をしっかりしてこまめに水分をとってください」