鹿島市、敬老祝い金を縮小 100歳以上への毎年3万円支給廃止

AI要約

鹿島市は、敬老祝い金に関する支給条件を見直し、100歳以上への毎年3万円支給を廃止し、満100歳に対象を絞って5万円を支給することを決定。

高齢化による対象者の増加で費用が膨らんだことが要因で、市は今後は高齢単身世帯の見守りや在宅サービスの拡充に財源を振り向ける方針。

市長は、支給費の見直しを市議会で可決し、今後は緊急通報ネットシステムの改良や配食サービスの拡充など、高齢者支援に力を入れると表明。

鹿島市、敬老祝い金を縮小 100歳以上への毎年3万円支給廃止

 鹿島市は、敬老祝い金に関し、本年度から100歳以上への毎年3万円支給を廃止し、満100歳に対象を絞って5万円を支給する。高齢化による対象者の増加で費用が膨らんだことが要因で、今後は見直しで生まれた財源などを利用し、高齢単身世帯の見守りや在宅サービスの拡充に取り組む。

 松尾勝利市長は7日の定例会見で、100歳以上の人が2014年度の13人から23年度は54人と約75%増えたことなどを見直しの要因に挙げた。88歳を迎えた人への2万円の支給は継続するが、市内最高齢者への5万円の支給も廃止する。

 同市に敬老祝い金の関連条例はなく、支給費見直しを織り込んだ24年度一般会計当初予算案が3月市議会で可決。市は議会に対し、見直しに合わせて高齢者見守り強化などを示していた。

 定例会見で松尾市長は、固定電話を利用していた緊急通報ネットシステムの携帯型への移行や、配食サービスの上限を3日から6日に改定する取り組みを紹介した。(市原康史)