夏の夜彩る3万個の明かり、7日夜まで山口七夕ちょうちんまつり【山口】
山口市の三大祭りの一つで日本有数の火祭り、山口七夕ちょうちんまつりが開催され、夜空を彩る赤ちょうちんが約3万個楽しまれている。
祭りの起源や歴史、今年の見どころなどが紹介され、外国人観光客も注目を集めている。
祭り会場では幻想的な赤い光のトンネルが広がり、写真撮影やよさこいなどのイベントが楽しまれている。
山口市の三大祭りの一つで日本有数の火祭り、山口七夕ちょうちんまつりが6日、中心商店街や一の坂川周辺で始まった。多くの来場者が夏の夜空を彩る約3万個の赤ちょうちんを楽しんでいる。市ふるさとまつり実行委員会(河村利夫委員長)主催。7日まで。
約600年前の室町時代の守護大名、大内盛見が先祖の冥福を祈るため、お盆の夜にササ竹に高灯籠を飾ったのが起源とされる。1979年に現在の名前になった。
夕闇が迫り、ササ竹に飾られたちょうちんに火が入れられると、商店街は幻想的な赤い光のトンネルに。浴衣姿のカップルや家族連れが揺らめくちょうちんの光を満喫していた。米有力紙の特集「今年行くべき52カ所」で注目を浴びていることもあり、物珍しそうな顔で観賞する外国人の姿も見られた。
一の坂川交通交流広場では、約200個のちょうちんがともる高さ8㍍のちょうちんツリーが設置され、多くの来場者が写真撮影を楽しんでいた。ステージイベントでは力強いよさこいが披露された。歩行者天国となった県道宮野大歳線周辺にはミニちょうちんツリーが並び、赤い光の回廊をつくり出していた。
友人と訪れていた田畑祐樹君(山口大付属山口中2年)は「他の地域には無い山口が誇る祭り。今年もきれいだった」と話していた。
7日午後8時から約150個のちょうちんで飾られたみこしと山笠の巡行が行われる。