タバコ代理購入の「切り子」か…中国人の男逮捕 観光ビザで入国 スーツケースから“クレカ情報入り”スマホ25台を押収

AI要約

中国籍男性が他人のクレジットカード情報を使用してコンビニで加熱式タバコをだまし取る事件が発生。男性は25台の犯行用スマホを所持し、日本人名義のクレジットカード情報を不正に入手していた。

男性は観光ビザで日本入国後、犯行を行い、35カートンの加熱式タバコと9個の本体も押収された。警察は中国への不正輸出を疑って捜査を進めている。

男性は犯行を依頼された「切り子」だったと主張しているが、アルバイトをしていただけと容疑を否認。事件の背後には中国市場における日本製加熱式タバコの需要がある可能性が指摘されている。

タバコ代理購入の「切り子」か…中国人の男逮捕 観光ビザで入国 スーツケースから“クレカ情報入り”スマホ25台を押収

 他人のクレジットカード情報を登録したスマートフォンを使って、コンビニで加熱式タバコをだましとったとして、中国籍の男が逮捕されました。男は観光ビザで入国後に犯行を行っていて、男のスーツケースからは犯行用のスマホ25台が押収されました。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居不定・職業不詳の楊拡毅(ヤン・クオイ)容疑者(47)です。

 警察によりますと、楊容疑者は6月19日、大阪府吹田市内のコンビニで、他人のクレジットカード情報を登録したスマートフォンを使って、加熱式タバコの本体1点(5800円・税込み)をだましとった疑いがもたれています。

 楊容疑者は犯行用のスマホ25台を所持し、スマホ1台につき3人分の他人のクレジットカード情報が登録されていたということです。クレジットカードはいずれも日本人名義で、フィッシングメールなどで情報をだましとられたとみられています。

 また加熱式タバコ35カートンと本体9個も押収されています。

 楊容疑者は観光ビザで6月15日に入国していて、その後、何者かに犯行を依頼された「切り子」だったとみられ、取り調べに対し「タバコの代理購入のアルバイトをしていただけ」と容疑を否認しているということです。

 中国では日本の加熱式タバコが人気となっていて、警察は、男がだまし取った加熱式タバコを中国に不正に輸出する目的だったとみて捜査を続けています。