【パリ五輪】バスケ男子日本代表 初勝利をかけて2日にブラジル戦 《新潟》
新発田市出身の富樫勇樹を主将とするバスケットボール男子日本代表が、フランス戦とブラジル戦に挑む。富樫の活躍やチームの闘いが描かれる。
富樫勇樹はチームを引っ張り、フランス戦で逆転まで持ち込むも敗れる。父の英樹さんも試合を見守り、富樫の成長を感じていた。
次なるブラジル戦に向け、富樫はチームとともに初勝利を目指す。オリンピックでの成功に向け、チームは団結し準々決勝進出を目指す。
新発田市出身、富樫勇樹主将が率いるバスケットボール男子日本代表。強豪・フランスを最後まで追い詰めたチームは初勝利をかけ、8月2日、ブラジルと対戦します。
〈富樫勇樹選手〉
「できることをすべてコート内、コート外含めやっていきたい」
オリンピック開幕の直前、こう語っていたバスケ日本代表のキャプテンで新発田市出身の富樫勇樹。
去年のワールドカップ王者・ドイツと対戦した初戦。
第1クオーターの途中からコートに立つとチャンスを演出します。
(実況)
「167センチ、今大会最も身長が低いという富樫勇樹、日本のキャプテン…」
(実況)
「富樫、ちょっと距離があるがスリーポイント。すばらしい!パリオリンピック最初のスリーポイントシュート決めてきました。富樫勇樹、頼もしい日本のキャプテンです」
「できることをすべてやっていきたい」
その言葉通り、キャプテンとしてチームを引っ張ります。
前半は8点差と強豪・ドイツに食らいつきますが、後半は徐々に点差が広がり苦しい展開に。
最後は力の差をみせつけられ、77-97で敗れました。
Q)富樫選手のプレーについて
〈父・富樫英樹さん〉
「前半はいい感じでしたけど、体力的に最後スタミナがなかったのかなと雰囲気に慣れてくれば、またあと2戦もうちょっとやってくれると思います」
新潟から試合を見守った父の英樹さんです。
指導者である父の影響で幼い頃からバスケは生活の一部でした。
これは中学2年生の全国大会。
劣勢の時ほど力を発揮していたという富樫。
1点を追う展開で3ポイントは一度外れます…が、そのボールを自分で拾って立て直します。そして今度はリングの中へ。
コートでは圧倒的な存在感。でも普段はシャイな少年でした。
〈富樫勇樹選手(当時中学3年生)〉
「アメリカに行ってバスケット挑戦してきたいです。プロのバスケットボール選手になれれば」
新潟の地でバスケに目覚めた少年はやがて、プロとなり、そして日本代表のキャプテンに。
7月30日…
開催国である強豪・フランスを相手に躍動します。
リードされた第2クオーター。
富樫がコートを駆け回り、相手を翻弄すると、パスを受けたホーキンソンがスリーポイント。フランスに食らいつきます。
そして、今度は富樫が自らスリーポイント。
日本が同点に追いつくと、フランスはたまらずタイムアウト。
(実況)
「非常にいい形がこの連続で作れましたね。富樫選手が起点になってピックアンドロールを使いながらアシストをする部分と、ああいったときにはちょっとのスペースなら彼ならスリーポイント打てますからね」
後半は一進一退の攻防が続きます。
(実況)
「河村まだ持っている。自分でいって逆転。日本逆転した」
試合時間、残り5分。ついに逆転に成功します。
勝利まであと10秒。
しかし…
(実況)
「スリー打ってくる。うわーっと。決まってしまった」
フランスのスリーポイント。
さらにファウルによるフリースローで同点に。
延長戦の末、日本は勝利を逃しました。
〈富樫勇樹選手〉
「もちろんいい試合だったのはわかるんですけど、勝ち切れた試合ではあったのですごく悔しいです」
Q)次のブラジル戦に向けて
「やっぱりこの負けをなかなか切り替えるのは難しいですけど、でも試合を見ると自信になる試合ではあるので、もう一回チームで切り替えて戦いたい」
オリンピックでの初勝利、そして準々決勝進出へ。
日本は8月2日、ブラジルと対戦します。