電話詐欺、1億6千万円被害 総務省職員や警察かたる男に「犯人の一味と疑われている」とうそ 船橋の76歳女性、定期解約し現金用意

AI要約

船橋市内の無職女性(76)が現金約1億6千万円をだまし取られる電話de詐欺事件が発生した。

女性は警察官や総務省職員をかたる男らとやり取りし、現金を宅配便で送金した。

被害額の確認や犯人の特定など、警察が調査を進めている。

電話詐欺、1億6千万円被害 総務省職員や警察かたる男に「犯人の一味と疑われている」とうそ 船橋の76歳女性、定期解約し現金用意

 船橋東署は1日、船橋市内の無職女性(76)が現金約1億6千万円をだまし取られる電話de詐欺事件が発生したと発表した。

 同署によると、女性宅に2月12日、総務省職員や警察官、検察官をかたる複数の男から「あなた名義で携帯電話を購入した人がいる」「このままでは通信サービスが全て止まってしまう」「先日逮捕した男があなたの通帳を持っていた」「犯人の一味と疑われている」「口座に入っているお金を全て調べないといけない」などとうその電話があった。女性はその後、警察官をかたる男らと電話やSNSでやり取りして、5月22日までに十数回に分けて、現金を宅配便で指定先に送った。

 送り先は東京など各地で、男らがその都度指定。現金を封筒に入れて段ボールで送るといった方法も指示してきた。「警視庁が現金を管理する」などと裁判所の書面を装う画像も女性に送られており、女性は預金を下ろしたり定期を解約したりして現金を用意したという。

 5月29日に再び総務省を装った電話があり、不審に思った女性が同省に確認した上で、同署に相談した。同署は被害額の確認などを進めていた。