まさか市会議員が勝手に 元議長が自分の畑に「ただ」で農業用水 権利なし「知らなかった」

AI要約

湖南市の望月卓市議が、水利権を持たないまま農業用水を利用していたことが判明。水利権の必要性を知らなかったと釈明。

土地改良区管理の農業用水を勝手に利用していたが、水利権がないため問題が発覚。望月市議は自身の不確認が原因であると謝罪。

望月市議を含む市議会での不祥事が相次いでおり、地方政治の透明性に疑問の声が上がっている。

まさか市会議員が勝手に 元議長が自分の畑に「ただ」で農業用水 権利なし「知らなかった」

 滋賀県湖南市の望月卓市議(78)が、野洲川土地改良区(甲賀市)の管理する農業用水の水利権がないにもかかわらず数年間、自身が借りていた畑で用水利用をしていたことが分かった。望月市議は「水利権が必要なことを知らなかった」と釈明している。

 望月市議によると、5~6年前に知人から土地を借りて自身で開墾し、畑250平方メートルで野菜を育成していた。その際に、土地改良区管理の農業用水を時折使っていたという。京都新聞社の取材に対し、「地元の農業組合に聞くと利用料は不要とのことだったが、しっかり調べるべきだった。大変申し訳ない」と話した。

 土地改良区によると、農業用水利用には加入金を支払い受益地とした上で、千平方メートルあたり年6千円の賦課金を支払う必要があるといい、「畑での使用で下流の田畑で農業用水が不足する訳ではないが、当該地は受益地ではなく、水利権がないなら農業用水は利用できない」としている。

 望月市議は、甲西町議1期を務めた後、合併後に湖南市議となり現在5期目。議長などを歴任した。

 同市議会では今年になり、上野顕介議長(50)が地方自治法に基づく内規に反して政務活動費で運営する自身のホームページで後援会活動をしたり、中土翔太市議(37)が、自身代表の政治団体が無償提供を受けた事務所の一部を個人名義で有償転貸するという不祥事が相次いで発覚している。