シャリッと爽やか「夏さやか」 青梨の早生品種、露地栽培トップの選果作業始まる 「二十世紀梨より酸味あり。熱中症対策にもいい」JA米子(鳥取)
鳥取県特産の梨「夏さやか」の選果作業が始まった。水分が多く、酸味があり爽やかな味わいが特長で、8月10日ごろまで出荷される。
今年はカメムシの大量発生で防除の手間がかかり、果実を丁寧に選別している。
盆明けからは二十世紀梨や新甘泉などの出荷も始まる。
鳥取県特産の梨のうちJA鳥取西部管内の露地栽培のトップを切って青梨の早生品種「夏さやか」の選果作業が31日、米子市淀江町小波の同JA米子・あいみ選果場で始まった。4月下旬の交配後、適度な雨量もあり、まずまずの玉太り。8月10日ごろまで米子、松江、大阪などの市場に出荷される。
夏さやかは水分の多さと「シャリッ」とした食感が特長で、県西部では本年度、米子市と南部町を中心に生産者13人が計80アールで栽培。販売計画は前年度並みの出荷数量1千ケース(1ケース10キロ)、販売金額550万円としている。
選果作業の初日は約40人が300ケース分をベルトコンベヤーに載せて選別。カメムシの大量発生で例年に増して防除の手間をかけ、この日を迎えた果実を一つ一つ手に取り、大きさや傷の有無などを調べた。
米子・あいみ果実部の長谷川彰一部長(63)は「二十世紀梨と比べて酸味があり爽やか。水分が多く、熱中症対策にもいい」とPRした。
早生品種に続き盆明けからは露地ものの二十世紀梨や赤梨の県独自品種「新甘泉」などの出荷が始まる。