野々市の「芝寿し合掌店」が店舗刷新 築130年古民家のかやぶき屋根をふき替え

AI要約

かやぶき屋根で知られる「芝寿し合掌店」がリニューアルオープンした。建物は50年前に古民家を移築したもので、改修工事を経て真新しい雰囲気の店内になっている。

店内では伝統構法のかやぶき屋根を生かし、笹ずしや弁当、季節限定の商品を取り揃えている。近隣に位置するため、土産や懐かしい食べ物を求めて県外から訪れる客も多い。

地元の常連客からは、改装後の店内に広がるかやのいい香りや懐かしい雰囲気に喜びの声が寄せられている。営業時間は平日は9時から18時、土日祝日は8時30分から18時。

野々市の「芝寿し合掌店」が店舗刷新 築130年古民家のかやぶき屋根をふき替え

 かやぶき屋根で知られる「芝寿し(しばずし)合掌店」(野々市市三日市3、TEL 076-246-0033)が7月11日、リニューアルオープンした。(金沢経済新聞)

 「芝寿し合掌店」の店舗は今から50年前、手取川ダム建設で湖底に沈む予定だった築130年の古民家を、白山市の旧白峰村から移築した建物。老朽化が進んだため、昨年12月から改修工事を行っていた。真新しいかやの匂いがする店内は、当時の梁(はり)や柱をできるだけ生かして吹き抜けにしており、伝統構法のかやぶき屋根の内側を見ることができる。定番の笹ずしや弁当、季節限定の商品を取りそろえる。

 同店スタッフ村田昭子さんは「当店は国道8号線沿いで、高速インターも近いので、県外への土産や、小さい頃に食べていて懐かしいと買っていかれる方が多い。常連客からは、店が新しくなって、かやのいい香りがすると言われる。実家が昔こうだったと。かやぶきの雰囲気があり、家庭的な店。たくさんの人に来てもらいたい」と話す。

 「能登半島地震で1月末から野々市市に一時避難している」という大場康一さんは「会合や老人会の集まりによく利用していて、安心できるしおいしい。合掌店は初めて来たが、懐かしい造り。野々市にいる間はまた来たい」と話す。

 営業時間は、平日=9時~18時、土曜・日曜・祝日=8時30分~18時。