千葉県立中央博物館で特別展「万祝」 染色技術や伝統工芸技術紹介

AI要約

千葉県立中央博物館で行われている特別展「万祝博覧会-海をまとう-」について紹介されています。展示内容やオープニングセレモニーについての詳細が述べられています。

万祝という漁業の慶事を祝う着物やその染め技術について詳しく説明されています。展示では染色技術や生き物の紹介が行われているとのこと。

熊谷知事や県内の高校生、専門学校生が参加する「万祝ファッションショー」など、展示会の魅力や見どころが紹介されています。

 千葉県立中央博物館(千葉市中央区青葉)で現在、特別展「万祝(まいわい)博覧会-海をまとう-」が行われている。(千葉経済新聞)

 「万祝」は、大漁など漁業の慶事を祝って作る着物で、網元(あみもと)や船主(ふなぬし)などから、網子(あみこ)・船子(ふなこ)などの働き手や関係者に祝儀として贈られた。万祝染めの技術は伝統工芸として継承され、地域の祭礼の晴れ着などに形を変え受け継がれているという。

 藍染めを行う染物職人の「紺屋(こんや)」の工程や描かれる生き物の紹介など、「さまざまな視点から万祝を紹介する」をコンセプトに万祝だけでなく、網元の日記や作るための道具なども展示する。漁師の文化、デザインや染色技術、房総の文化・歴史の魅力を多方面に取り上げる。

 初日の7月27日はオープニングセレモニーが行われ、熊谷俊人千葉県知事、千葉県のキャラクターのチーバくん、県内の高校生と専門学校生が「万祝ファッションショー」を行った。熊谷知事は「気持ちに張りが出る、着る機会を得られてうれしい」と話す。

 研究員の鈴木健人さんは「見どころは40点以上の万祝展示。染色技術、伝統工芸、美術品の観点から紹介している。染色や着物に興味がある人も足を運んでほしい」と話す。

 開催時間は9時~16時30分。入館料は、一般=800円、高校生・大学生=400円、中学生以下・65歳以上無料。月曜休館(8月5日・13日・19日は開館)。9月29日まで。