20~24歳転出超過率 男女とも青森県が最大

AI要約

青森県での若年層の転出超過が著しく、特に女性の減少率が大きいことが明らかになった。

県内の大学卒業者の県外就職率は60%以上で、首都圏が最も多い就職先となっている。

青森県への転入者数は女性が男性よりも少なく、Uターンした人の主な理由は20代の就職や転職などである。

20~24歳転出超過率 男女とも青森県が最大

 県は30日、2023年の20~24歳の転入・転出状況を都道府県別に調べた結果、転出超過率は青森県が男女ともに最も大きかったと発表した。年代別人口に対する転出超過数の割合を示す超過率は男性が4.87%、女性が7.44%で、特に女性の減少率が大きい。県内の大学卒業者の県外就職率は新型コロナウイルス流行を受け一時低下したが、24年はコロナ前の水準を上回り、約6割が就職で県外に出る状況となっている。

 同日の県人口減少対策推進本部(本部長・宮下宗一郎知事)の会議で、国や県の統計データの集計結果を示した。転出が転入を上回る「社会減」が若い世代で急速に進んでいることに、宮下知事は同日の定例記者会見で「極めて深刻で、若い女性に選ばれない青森県になっているのが現状。その理由が何なのか突き止める必要がある」と語った。

 県内の大学、短大、高等専門学校を卒業した人の就職先は、24年は県内が38.7%、県外が61.3%。県外の中で最も多い就職先は首都圏の35.4%で、東北地方の15.9%が続いた。首都圏の割合は近年増加傾向にある。

 高校卒業者を含む15~19歳の青森県の転出超過率は男性が2.91%で全国5位、女性が3.22%で全国2位の大きさだった。

 一方、県外から青森県への転入者数は18~23年の間、男性が毎年1万人前後で推移したのに対し、女性は7千人前後にとどまった。年代別では、10~30代が転入者全体の7割程度占めた。Uターンした人の理由は、22歳の就職のほか、20代半ばまでの退職、20代後半の転職が多かった。