成田山函館別院で例大祭 大本山の貫首が護摩供

AI要約

成田山函館別院函館寺は、開創128周年記念の例大祭を27、28の両日に催した。

28日には成田山新勝寺の岸田照泰貫首が大護摩供を執り行い、信徒らの開運と安全を祈った。

例大祭では信徒らが集まり、護摩供や太鼓演奏などが行われ、歴史ある同寺の活気づく姿が見られた。

成田山函館別院で例大祭 大本山の貫首が護摩供

 成田山函館別院函館寺(かんかんじ)(函館市松風町、山瀬照柔主監)は27、28の両日、開創128周年記念の例大祭を同寺で催した。28日は成田山新勝寺(千葉県成田市)の岸田照泰貫首が大護摩供を修し、信徒らの開運と安全を祈った。

 同寺は全国8カ所にある成田山新勝寺の別院の一つで、毎年の例大祭では大本山の貫首が大護摩供を執り行っている。

 

 この日は本堂に集まった信徒ら約100人が手を合わせる中、山瀬主監ら僧侶が護摩壇に火をたき、岸田貫守は火に向かって一心に祭文を唱えた。僧侶は参列者から託された持ち物を火にかざして本尊の不動明王(お不動様)の加護を祈った。護摩供の後、函館巴太鼓が本堂前で勇壮な演奏を披露した。

 山瀬主監は今年4月に就任したばかり。1883(明治16)年の開創以来、地元信徒の尽力で1929(昭和9)年の函館大火などあまたの災害を乗り越えてきた同寺の歴史を踏まえ「街が活気づくきっかけになれば」と、感染症対策で昨年まで中止にしていた例大祭の境内催し物を5年ぶりに復活させた。27日は「子供みこし」が雨で中止になったものの、音楽グループ「ひのき屋」と北斗浜分太鼓が本堂で演奏、境内にはキッチンカーも出店してにぎわった。(神部 造)