漂着死のマッコウクジラ埋設処分へ 体長14.5メートル、重量30トンか 周囲に観光施設や人家、悪臭被害を考慮し30日着手 長島町
長島町山門野の黒之瀬戸大橋近くに漂着したマッコウクジラが死亡し、町は埋設処分することを決定した。
クジラは船や漁業に影響を与えないようにロープで固定されていたが、猛暑のため腐敗が進行していた。
クジラの臭いが周辺に悪臭被害をもたらす可能性があったため、埋設処分が決められ、作業が進行中である。
鹿児島県長島町山門野の黒之瀬戸大橋近くに漂着し死んだマッコウクジラについて、町は29日、埋設処分すると決めた。30日午後から作業を始め、31日にも完了する。
クジラは26日漂着した。船の航行や漁業を妨げないようロープで固定しているが、猛暑で腐敗が進んだ。
町によると、周辺には人家や観光施設があり、当初から悪臭被害を懸念する声が上がっていた。現場の海岸の管轄がはっきりしていないが、時間がたつほど搬出が難しくなるとして、処分開始を決めたという。
手続きに時間がかかる海洋投棄はせず、島内での埋設を選択。臭いが漏れないよう候補地を絞り込み、クレーンなどの機材を確保した。30日はクジラを網で覆い台船で沖へ移し、31日にも海上から埋設場所へ運び込む。
クジラは体長14.5メートルの若いオスで、重量は30トンほどとみられている。