国宝舞台に川柳交流 高岡・勝興寺で大会 竹内さん最優秀

AI要約

第2回勝興寺川柳大会は、勝興寺で開催され、約60人が参加し句作と交流を楽しんだ。最優秀句賞は竹内いそこさんの作品が選ばれた。

参加者は3つの課題に自由に投句し、様々なテーマが作られた。特に「興」では復興を願う句が多かった。また、「富山の方言」では民族的な要素を取り入れた作品もあった。

高岡市の老人クラブが企画したこの大会は、交流の促進を目的としており、地域社会に活気をもたらしている。

国宝舞台に川柳交流 高岡・勝興寺で大会 竹内さん最優秀

 第2回勝興寺川柳大会(富山新聞社後援)は28日、高岡市伏木古国府の国宝・勝興寺で開かれ、県内の約60人が壮麗な伽藍(がらん)を舞台に句作と交流を楽しんだ。最優秀句賞は「七」を課題にした竹内いそこさん(富山市民大学講師、川柳句会カラット代表、同市)の「七不思議のひとつは君と逢えた縁」が選ばれた。

 参加者が「興」「七」「富山の方言」の三つの課題で自由に投句した。氷見川柳会長の古川政章さん、おおさわの川柳会長の増田紗弓さん、印象吟句会「北斗」代表のすずき善作さん、川柳えんぴつ「高岡の会」会長の林進さん、竹内さんが選者を務めた。

 「興」では能登半島地震からの復興、再興を願う句が目立ち、「七」では七夕や七色の虹、勝興寺の七不思議や川柳の十七文字など多彩な七が作句された。「富山の方言」では「だら」や「きときと」「きのどくな」を活用し、夫婦や家族の絆、日常をユーモラスに描いた作品に、会場から笑い声が上がった。

 高岡市北部地区老人クラブ協議会の川柳会「北老協川柳会」が名刹(めいさつ)に訪れる機会を増やし、交流の輪を広げようと企画した。開会式では北老協川柳会の西廣志代表があいさつし、角田悠紀市長、針山健史県議、富山新聞社高岡支社の村中將起支社長、県川柳協会のやまぐち九会長、市老人クラブ連合会の小山智克会長がそれぞれ祝辞を述べた。

 ◇総合賞 (1)東風(高岡市)(2)やまぐち九(富山市)(3)村田マリ子(高岡市)(4)中村わこ(富山市)(5)竹内純子(同)(6)小西康容(同)(7)林進(高岡市)(8)小林正美(富山市)

 ◇秀句賞▽興 東風「イヤサーの声まち興すけんか山車」・水口ゆうこ「被災地に野花芽吹いている希望」▽富山の方言 林進「きときとの栄一束で寄ってかれ」