# 国宝

「檜扇」7本を蔵出し、和歌山 新宮の世界遺産・熊野速玉大社
2024.07.03

「檜扇」7本を蔵出し、和歌山 新宮の世界遺産・熊野速玉大社

 和歌山県新宮市の世界遺産・熊野速玉大社で3日、無病息災などを願う「扇立祭」が始まるのを前に、神前に供える「檜扇」7本が虫干しのため蔵出しされた。 大社は室町時代のものとされる国宝の檜扇11本を保管。祭りでは損傷させないよう1964年に作られた複製品を使う。薄いヒノキの板に松竹梅

福島県いわき市の国宝・白水阿弥陀堂の浄土庭園や芝生広場 約10カ月ぶりに利用を再開
2024.07.03

福島県いわき市の国宝・白水阿弥陀堂の浄土庭園や芝生広場 約10カ月ぶりに利用を再開

 昨年9月の台風13号に伴う大雨で被害を受けた、福島県いわき市の国宝・白水阿弥陀堂の浄土庭園や芝生広場は2日、約10カ月ぶりに利用を再開した。 午前中から参拝客が訪れた。庭園内を散策し、園内の休憩所「あずまや」で休憩していた。管理する願成寺の赤土隆行住職は「(お堂だけでなく)全体

線状降水帯による浸水被害から10カ月 福島県唯一の国宝・白水阿弥陀堂 庭園の観覧を再開
2024.07.02

線状降水帯による浸水被害から10カ月 福島県唯一の国宝・白水阿弥陀堂 庭園の観覧を再開

2023年の大雨で被害を受けた、福島県唯一の国宝建造物・白水阿弥陀堂。庭園一帯が冠水し、本堂も床上浸水するなど甚大な被害に見舞われた。10カ月の復旧作業を経て、2024年7月2日に庭園の観覧がようやく再開した。2日は白水阿弥陀堂には庭園の美しさを楽しもうと、午前中から多くの人が訪

【六田知弘の古仏巡礼】世界三大微笑に数えられる、優しく穏やかな顔だちの菩薩半跏像。いつまでも見ていたくなる横顔(中宮寺)
2024.07.01

【六田知弘の古仏巡礼】世界三大微笑に数えられる、優しく穏やかな顔だちの菩薩半跏像。いつまでも見ていたくなる横顔(中宮寺)

六田 知弘 / 村松 哲文スフィンクス、モナ・リザと並ぶ、「世界三大微笑像」に数えられる半跏思惟(はんかしい)像。飛鳥仏の最高傑作の1つと言われる国宝は、ほほ笑みの裏に多くの謎を秘めている。幽遠なほほ笑みを浮かべる端正な顔立ちが、実にすがすがしい。この

輪島漆芸研修所が10月再開 地震で被災、仮設宿舎に補助 文化庁
2024.07.01

輪島漆芸研修所が10月再開 地震で被災、仮設宿舎に補助 文化庁

 文化庁は1日、能登半島地震で被災した石川県立輪島漆芸技術研修所が10月1日から授業を再開すると発表した。 同研修所では人間国宝による漆芸の技術伝承が行われていたが、全国から集まる研修生の住居確保などができず休講していた。 同庁などによると、同研修所に対する国の補助

平安王朝の工芸など紹介 春日大社で特別展、源氏物語の時代伝え
2024.06.30

平安王朝の工芸など紹介 春日大社で特別展、源氏物語の時代伝え

源氏物語が生まれた平安時代の工芸などを紹介する特別展「平安王朝の栄華-源氏物語の時代-」が、奈良市の春日大社国宝殿で開かれている。当時の権力者、藤原道長の奉納とも伝えられる重要文化財の鏡など国宝、重文を含む約30件を展示している。8月4日まで。春日大社は皇室や藤原摂関家が信仰し、

大阪初夏の風物詩「船乗り込み」 片岡仁左衛門「萬屋さん3代のご披露を大成功に収めたい」
2024.06.30

大阪初夏の風物詩「船乗り込み」 片岡仁左衛門「萬屋さん3代のご披露を大成功に収めたい」

 大阪初夏の風物詩「船乗り込み」が29日、道頓堀川で行われ、大阪松竹座「七月大歌舞伎」に出演する人間国宝の片岡仁左衛門(80)らが川沿いのファンに手を振った。 「七月大歌舞伎」で襲名披露となる初代中村萬壽(69)6代目中村時蔵(36)5代目中村梅枝(8)も乗船。戎橋へ着くと紙吹雪

歌舞伎役者が船乗り込み、大阪 初夏の風物詩
2024.06.29

歌舞伎役者が船乗り込み、大阪 初夏の風物詩

 歌舞伎の人気役者たちが船で川筋を巡る初夏の風物詩「船乗り込み」が29日、大阪・道頓堀で行われた。大阪松竹座の「七月大歌舞伎」に出演する人間国宝の片岡仁左衛門さん(80)らが浴衣姿で手を振り、川岸や橋の上から送られる観衆の声援に応えた。 鮮やかなのぼりで飾られた船が午後、大阪市内

「祈りの空間としてデザイン」観音堂が世界で評価…奈良・聖林寺
2024.06.29

「祈りの空間としてデザイン」観音堂が世界で評価…奈良・聖林寺

 聖林寺(奈良県桜井市)の観音堂が、「世界3大デザイン賞」の一つ、「iFデザインアワード2024」を受賞した。観音堂の受賞は「照明デザイン賞」「AACA賞」「アジアデザイン賞」に続いて4度目。 観音堂は、日本彫刻の最高傑作とされる国宝・十一面観音菩薩立像を安置するため1959年に

いわき・白水阿弥陀堂庭園、7月2日公開 浸水被害の復旧完了で
2024.06.29

いわき・白水阿弥陀堂庭園、7月2日公開 浸水被害の復旧完了で

 昨年9月の記録的な豪雨で浸水被害を受けた、福島県いわき市の国宝建造物「白水阿弥陀堂」周辺の史跡について、市は7月2日、公開を再開する。公開されるのは、浄土式庭園や芝生広場、あずまやとそれらをつなぐ園路など。史跡を管理する市が28日、発表した。 今月末までにおおよその復旧作業が完

「ものすごく憤り感じた」知恩院の国宝が傷つけられる 靖国神社、東大寺でも...相次ぐ寺社への迷惑行為 “不審火”があった神社は防犯カメラ&赤外線センサーで警戒
2024.06.29

「ものすごく憤り感じた」知恩院の国宝が傷つけられる 靖国神社、東大寺でも...相次ぐ寺社への迷惑行為 “不審火”があった神社は防犯カメラ&赤外線センサーで警戒

 神社仏閣で相次ぐ“いたずら”。東京・靖国神社ではスプレーによる落書き、京都・知恩院では国宝を傷つける行為が発生しました。こうした事態に寺社だけでなく参拝者も憤っています。 京都・知恩院。浄土宗の総本山として広く信仰を集めています。 (兵庫からの参拝者)「母の(月)

なぜ中国のスター「鑑真」はわざわざ日本にやって来たのか? 唐招提寺で謎の老婆が教えてくれた「驚愕の回答」
2024.06.28

なぜ中国のスター「鑑真」はわざわざ日本にやって来たのか? 唐招提寺で謎の老婆が教えてくれた「驚愕の回答」

 初夏の新緑漂う唐招提寺を訪れた。奈良は人も疎らで、とりわけ郊外の唐招提寺は静謐だった。 日本人が歴史教科書で習うように、唐の高僧・鑑真(688~763年)は、聖武天皇の求めに応じて渡日を決意。5度にわたる苦難の渡航に失敗し、失明してしまう。だが6度目は密航でようやく日本に辿り着

かっこいいと思う「現存天守12城」ランキング! 2位は「姫路城」、1位は?
2024.06.27

かっこいいと思う「現存天守12城」ランキング! 2位は「姫路城」、1位は?

 ねとらぼでは、2024年6月16日~6月23日までの期間、『かっこいいと思う現存天守12城は?』というテーマでアンケートを実施しました。 さまざまな文化財に登録されている現存天守は、世界中から観光客が訪れる名スポットとなっています。 今回の投票では合計で1049票

こころをあわせて「いよ~っ! ポン!」小学生が古典芸能に挑戦!”鼓”を体験 山口・長門
2024.06.26

こころをあわせて「いよ~っ! ポン!」小学生が古典芸能に挑戦!”鼓”を体験 山口・長門

講師は人間国宝です。山口県萩市で小学生が能楽の鼓を体験する授業が26日、ありました。体験教室には、椿東小学校の3年生と6年生の児童合わせて126人が参加しました。講師は能楽の、国の重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝の大倉正之助さんです。児童たちは、大鼓や小鼓の構

「朱雀」や「飛鳥美人」、盗掘時の土器も展示 キトラ、高松塚壁画を7月27日から公開
2024.06.24

「朱雀」や「飛鳥美人」、盗掘時の土器も展示 キトラ、高松塚壁画を7月27日から公開

国宝・キトラ古墳壁画(7世紀末~8世紀初め)について文化庁は24日、優美な紅色の羽が描かれた「朱雀」を7月27日から奈良県明日香村の保存管理施設「四神の館」で公開すると発表した。8月25日までで、8月7、21日は閉室。南壁に描かれた朱雀は「夏の神獣」とされ、公開は1年ぶり。同館で

今週末に見たい展覧会ベスト10。三の丸尚蔵館の名品から「神奈川沖浪裏の誕生と軌跡」、金沢21世紀美術館の再開まで
2024.06.21

今週末に見たい展覧会ベスト10。三の丸尚蔵館の名品から「神奈川沖浪裏の誕生と軌跡」、金沢21世紀美術館の再開まで

開館記念展の総集編。「皇室のみやび─受け継ぐ美─」(皇居三の丸尚蔵館) 昨年11月に開館30周年を迎え、リニュアルオープンした皇居三の丸尚蔵館。同館で4期に分けて開催されている開館記念展「皇室のみやび─受け継ぐ美─」の第4期「三の丸尚蔵館の名品」が、6月23日に閉幕する。レポート

仏様しばらく留守に 奈良市の興福寺北円堂の本尊「弥勒如来坐像」修理へ搬出作業
2024.06.20

仏様しばらく留守に 奈良市の興福寺北円堂の本尊「弥勒如来坐像」修理へ搬出作業

 奈良市登大路町の興福寺(森谷英俊貫首)で19日、北円堂の本尊「弥勒如来坐像(みろくにょらいざぞう)」(国宝・鎌倉時代)の修理に向けた搬出作業が行われた。同像本体の修理は1983(昭和58)年以来約40年ぶり、光背と台座を含めた修理は約90年ぶりとなる。 美術院の作業員ら7人が本

この夏、大阪・中之島に醍醐寺の約90点の寺宝が展観【開創1150年記念 醍醐寺 国宝展】
2024.06.20

この夏、大阪・中之島に醍醐寺の約90点の寺宝が展観【開創1150年記念 醍醐寺 国宝展】

豊臣秀吉の「醍醐の花見」で知られる醍醐寺は、平安時代前期の貞観16年(879)、理源大師聖宝(りげんたいししょうほう)によって開創された京都市伏見区に位置する名刹です。開創以来、真言密教の拠点寺院として歴代の皇族や公家、武家の信仰を集め、歴史の表舞台において重要な役割を果たしてき

京都・知恩院の国宝の三門に落書きのような傷 文化財保護法違反容疑
2024.06.19

京都・知恩院の国宝の三門に落書きのような傷 文化財保護法違反容疑

 京都府警東山署は19日、浄土宗総本山知恩院(京都市東山区)の三門(国宝)の柱に落書きのような傷が見つかったと発表した。署は文化財保護法違反の疑いで調べている。 署によると、傷の大きさは縦約18センチ、横約12センチ。地面から160センチほどの高さに、かたい物で引っかいたような傷

国宝「知恩院三門」柱に傷 文化財保護法違反で捜査 京都府警
2024.06.19

国宝「知恩院三門」柱に傷 文化財保護法違反で捜査 京都府警

 19日午後1時45分ごろ、京都市東山区の知恩院の職員から「三門に落書きされている」と京都府警東山署に通報があった。 駆け付けた同署員らが、国宝「三門」の柱に固いものでひっかいたような傷があるのを確認した。同署は文化財保護法違反の疑いで、周辺の防犯カメラの映像などを調べている。<