9つの展覧会をひとつの会場で。「メディウムとディメンション:Maze」展がGASBON METABOLISMで開催中

AI要約

山梨・北杜の多目的施設「GASBON METABOLISM」で開催されている美術展「メディウムとディメンション:Maze」について紹介。

展覧会では、「Maze=迷路」をテーマに9つの展覧会が同時に行われ、重なり合う形式で展開されている。

本展は複数の作品の時間と空間を重層させることで、アート表現の複雑性を探求している。

9つの展覧会をひとつの会場で。「メディウムとディメンション:Maze」展がGASBON METABOLISMで開催中

 山梨・北杜の多目的施設「GASBON METABOLISM

(ガスボン メタボリズム)」で、美術評論家・中尾拓哉のキュレーションによる展覧会「メディウムとディメンション:Maze」が開催されている。会期は9月2日まで。

 本展は、「Maze=迷路」をテーマにした9つの展覧会をひとつの会場で行う試み。各展覧会はそれぞれ特異性を持ちつつ、それ以外の8つの展覧会と時間と空間を共有し、重なり合う形式で展開されている。

 通常、展覧会はほかの空間と区別されているが、本展ではその見えない壁(パーティション)を越え、複数の回廊(ギャラリー)を入り組ませることで、複数の作品の内外の時間と空間が重層する「Maze=迷宮」としてのひとつの展覧会へと変貌する。それによって、アートにおける時間と空間、その認識の境界について再考し、現代表現に潜む複雑性の意義を問い直そうとしている。

 参加アーティストとしては、久保田荻須智広、うしお、玉山拓郎、鹿野震一郎、豊嶋康子、長田奈緒

、磯谷博史、高田安規子・政子が名を連ねており、それぞれの作品がどのように「Maze」のなかで共鳴し合うのかを見ることができる。