なり手不足の解消へ 子供を対象にした外科医の体験セミナー【長崎市】
長崎市で外科医の仕事に興味を持ってもらおうと子供達向けのセミナーが開催されました。
子供達は外科医の仕事を体験し、人工皮膚を縫ったり、手術用具を使用するなど貴重な経験をしました。
セミナーを通じて医師の世界に興味を持つ子供達が増え、外科医不足の問題にも一石を投じています。
なり手が減ってきている外科医の仕事に興味を持ってもらおうと28日、長崎市で
子供達を対象にしたセミナーが行われました。
長崎大学病院で開かれた「ブラックジャックセミナー」には小学1年生から中学1年生までの47人が参加しました。
子供達は手術用のガウンを着て、超音波メスで鶏肉を切ったり、練習用の人工皮膚を
縫い合わせたりして外科医の仕事を体験しました。
外科医は不規則な勤務形態などが理由で、なり手不足が課題になっています。
長崎大学病院では子供達に興味を持ってもらおうと、毎年夏休みにあわせてセミナーを開催しています。
28日は医学部の学生が指導のサポートに入っていて、中にはセミナーをきっかけに
外科医を目指している人がいました。
長崎大学医学部3年 出口明香里さん
「実際に先生が直接教えてくれるのが貴重な体験だった医師にあこがれる大きなきっかけになった。大変な中でもやりがいのある仕事と感じてもらえたら」
北秋奈さん(小学6年)
「難しかったけどコツをつかんでできた」
古賀円花さん(小学6年)
「医者の中でも外科医。ブラックジャックにあこがれる」
このセミナーは2005年に長崎大学病院で始まり、今では県外の病院でも取り入れられています。
子供達は最後に認定書を受け取り、医師の仕事へのあこがれを新たにしていました。