聖光学院高(福島県伊達市)手話部、全国大会へ 鳥取で9月「パフォーマンス甲子園」 県内から初出場

AI要約

福島県伊達市の聖光学院高手話部が、全国高校生手話パフォーマンス甲子園に初出場することが決定した。

大会には手話を取り入れたステージが繰り広げられ、同校は個性の尊重をテーマにした演劇を披露する。

部員たちは予選結果を喜び、3年間の取り組みを成果として表現した。

聖光学院高(福島県伊達市)手話部、全国大会へ 鳥取で9月「パフォーマンス甲子園」 県内から初出場

 福島県伊達市の聖光学院高手話部は、9月22日に鳥取県で開かれる手話の全国大会「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」に県内から初めて出場する。予選の審査結果が26日発表され、出場権を得た。

 同大会には動画審査の予選に全国の58チームから応募があった。そのうち本選に出場できるのは同校を含めて16チーム。各団体が「演劇・コント・ポエム等」と「ダンス・歌唱」の両部に分かれ、手話を取り入れたステージを繰り広げる。開催は今年で11回目。

 同校は今大会で「個性の尊重」と題した演劇を披露する。性のはざまで揺れ動く主人公の葛藤や、大人のジェンダーへの偏見などを、手話のみのセリフで表現する。1~3年生の部員13人が脚本や演出を練り、今年4月ごろから練習を重ねてきた。

 部員は26日、同校で予選結果のオンライン発表を見守った。同校の名前が呼ばれると、歓声を上げながら抱き合い、喜びを分かち合った。2022(令和4)年の創部以降、同大会への出場を目指してきた曳地愛来(あいら)部長(3年)は「夢がかなってうれしい。3年間手話に向き合ってきた気持ちをぶつけたい」と力を込めた。