聖光学院、手話甲子園へ初出場 曳地部長「1年生の頃から夢」

AI要約

聖光学院高手話部が初出場を果たした第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園への参加について。

手話部の活動や予選審査での成績、大会へ向けた意気込みについて。

手話劇「個性の尊重」などの内容や部員の取り組みについて。

聖光学院、手話甲子園へ初出場 曳地部長「1年生の頃から夢」

 聖光学院高手話部は26日、手話の表現力や正確性を競う第11回全国高校生手話パフォーマンス甲子園への初出場を決めた。演劇・コント・ポエム等部門に参加する。全国58チームが動画を提出した予選審査の結果が同日発表され、同部は得点順枠を4位で通過し、手話甲子園への出場権を獲得した。

 同校普通科福祉探究コースが2022年度、手話を授業に取り入れたことをきっかけに、手話部が発足した。現在は、1~3年生13人が週3回、教員や外部講師から手話や演技力の指導を受けながら活動している。

 予選審査には手話劇「個性の尊重」で臨んだ。男の子の服が好きな女の子が、偏った考えを持つ家族とぶつかりながら、ジェンダーへの理解と多様性の尊重の大切さについてまとめた。部員が脚本を手がけ、言葉を発さず、手話と口の動き、表情だけで演じた。

 大会は9月22日、鳥取県米子市で開かれる。曳地愛来部長(3年)は「1年生の頃から夢見ていた大会。出場が決まってすごくうれしい」と笑顔を見せた。本番に向け「今までの思いを全て出し切る。ろう者、健常者にもジェンダーレスへの理解を深めてもらえる手話をしたい」と意気込んだ。