自分を表現したくて 高校3年生が服飾ブランドをつくった 7月27、28日の名護夏まつりに出店

AI要約

17歳の名護高校3年生、プライス美亜さんが自身の服飾ブランド「Million Wings」を立ち上げた。コンプレックスを抱えながらも自分を表現したいという思いから生まれたオリジナルなブランドだ。

小さい頃の体形やアイデンティティの問題に悩んでいたプライスさんは、いじめや引きこもり状態を経験。しかし、転校先で心の余裕を得て服飾デザインにのめり込み、自らの思いを表現することに情熱を傾けた。

昨年3月に立ち上げたMillion Wingsは、Tシャツやキャップなどの商品を展開。感情やストーリーをデザインに落とし込むことで、多くの年代から支持を得ており、今後もブランドを育てていく決意を示している。

自分を表現したくて 高校3年生が服飾ブランドをつくった 7月27、28日の名護夏まつりに出店

 【名護】名護高校3年生のプライス美亜さん(17)が自身の服飾ブランド「Million Wings」(ミリオンウイングス)をつくった。さまざまなコンプレックスを抱える中、自分自身を表現したくて生み出したオリジナルだ。(北部報道部・前田高敬)

 米国人の父と名護出身の母を持つという出自や小さい頃の体形などがコンプレックスの原因だった。それが理由で交流サイト(SNS)などを通じたいじめにも遭い、引きこもり状態に。心配した家族が学校側に訴え中学2年のころ転校した。

 転校した先の同級生たちは「ごく普通に接してくれた」。それで生まれた心の余裕が自分の思いを表現したいという強い気持ちになり、周囲の助けも受け服飾デザインにのめり込んだ。

 ミリオンウイングスをつくったのは昨年3月。自分が感じたものを言葉にし、それをデザインに落とし込んだ。たとえば砂時計とバラの花が印象的なTシャツは「今が超大切な時間」という思いを砂時計に、自分たちの若さをバラの花で表現した。そんなストーリー性もあり、自身のオンラインショップなどでは同年代を中心に「孫に贈りたい」という年配者なども購入しているという。

 現在はTシャツ(4500円~)やキャップ(3800円)など約10種類の商品があり、27、28日に名護漁港で行われる名護夏まつりでも出店する。

 プライスさんは「まだ早いという人もいたが、やらないことには始まらない」とこのブランドを息長く育てていく決意だ。