"笑顔あふれる結果に期待" 2度目の五輪に挑むトランポリン森ひかる選手 跳躍時間が演技のカギに
パリオリンピック™が開幕する。トランポリン女子・森ひかる選手がメダルに期待される。
森ひかる選手は世界トップクラスの跳躍力を持ち、東京大会に続き2回目の出場となる。
東京五輪での敗退から復活し、世界女王の座に輝いた経歴を持つ森選手の強みとは。
今月26日に開幕するパリオリンピック™。東京大会に続き2回目の出場となるトランポリン女子・森ひかる選手は、圧巻の演技で日本勢初のメダルに期待がかかります。
森ひかる選手
「自分の気持ちに正直にその時その時でできることを一生懸命、そして楽しんでいけるように頑張りすぎず、頑張りたい」
世界でもトップクラスの高い跳躍を武器に、パリへの切符を掴み取った金沢学院大学クラブのかる選手。東京都出身で2015年にトランポリンの強豪、当時の金沢学院東高校に転校してきました。
世界選手権では日本女子史上初の個人優勝を果たすなど、これまで世界女王の座にも輝いています。そんな森選手ですが…
森ひかる選手
「じゃーん、全部にハートがついているんですよ、レアです。これは愛って感じですね」
大好きなネイルの話になると、満面の笑みがこぼれます。しかし、3年前の東京オリンピックではこの笑顔を見ることはできませんでした。
■涙をのんだ東京五輪 一度は引退も視野に
大舞台のプレッシャーにのまれ、演技を中断。優勝候補筆頭だった森選手はまさかの予選敗退に終わりました。
森ひかる選手(東京五輪直後)
「オリンピックの1か月前くらいからジャンプも跳べなくなってしまって。本当にここの舞台に立てないかもしれないと思ったが、たくさんの方が支えてくださいましたし、応援してくれて感謝の気持ちでいっぱいですし、ここの舞台まで来た自分を褒めてあげたい」
厳しい結果を前に、一度は“引退”も考えた森選手ですが、3か月後には世界選手権の団体で金メダルを獲得し、その後、現役続行を表明。
翌年の大学の卒業式では「色々な経験をしてみてそのうえでやっぱり私はトランポリンが好きで、トランポリンが楽しいという気持ちを取り戻すことができた」と振り返りました。
■「たどってきた道に自信がある」森選手の強みは
今年5月の代表選考会でパリへの切符をつかんだとき語った言葉。高校時代から森選手を近くで見守ってきた恩師も、その成長を感じていました。
金沢学院大学トランポリン部丸山章子監督
「精神面もそうですし、技的にもしっかりと自分でポイントを頭に入れて集中してやっていくというのはとても良くなっている」