【山口県】[㈱トクヤマ]環境、社会、企業統治分野に配慮 ESG投資指数の構成銘柄に初選定

AI要約

山口県周南市の総合化学メーカー、㈱トクヤマがFTSE Blossom Japan Indexに初めて選ばれた。

ESG投資指数は企業の環境、社会、企業統治に関連する優れたパフォーマンスを評価する。

ESGへの取り組みは持続可能な社会を実現するために重要であり、将来を見据えた投資が必要とされている。

 山口県周南市の総合化学メーカー、㈱トクヤマ(横田浩社長)は4日、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)に関連する事業活動で優れたパフォーマンスを発揮しているとして、ロンドン証券取引所グループのFTSEラッセルが作成するESG投資指数「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に初めて選ばれた。

 ESGは2006年に国連が提唱した「責任投資原則(PRI)」がきっかけに広まった概念で、PRIは、年金基金や銀行、保険会社などの機関投資家に対する行動指針。

 地球温暖化問題、食料不足、格差問題などが経済全体に与える影響を踏まえて持続可能な社会を実現するためには、企業の財務情報のみを重視する短期利益追求型の投資を改め、ESGに配慮した経営や事業活動など非財務情報を考慮する中長期的な視点からの投資が必要とされる。

 「FTSE Blossom Japan Index」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の採用指数にも選定済み。同社は中計2025で地球温暖化防止への貢献などを掲げ、ESGへの対応を進めている。