負債総額は約9億6900万円 精密研削加工部品業者が民事再生法の適用申請 多額の貸倒損失処理もあり債務超過の状態…得意先の設備投資が抑制され受注低迷

AI要約

精密研削加工部品業者の「ハタ研削」が民事再生法の適用を申請し、保全・監督命令を受けたことが明らかになりました。負債総額は約9億6900万円に上ります。

「ハタ研削」は国内外の通信関連企業などを得意先として光通信部品やセラミック構造部品の製造を手がけており、昨年度の売上高は約17億1300万円でした。

しかし、貸倒損失処理や受注低迷などにより資金繰りが悪化し、再建のために法的手続きを選択しました。

負債総額は約9億6900万円 精密研削加工部品業者が民事再生法の適用申請 多額の貸倒損失処理もあり債務超過の状態…得意先の設備投資が抑制され受注低迷

精密研削加工部品業者の「ハタ研削」(長野県安曇野市)が7月24日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、保全・監督命令を受けたことが分かりました。負債総額は約9億6900万円に上ります。

帝国データバンクによりますと「ハタ研削」は1977年創業。国内外の通信関連企業などを得意先として光通信部品やセラミック構造部品などの製造を手がけ、2011年11月期には年売上高約17億1300万円を計上していました。

しかし、過年度に発生した多額の貸倒損失処理もあり債務超過の状態が続く中、得意先の設備投資が抑制され受注は低迷。

2024年1月期の年売上高は約8億円まで減少しました。

資金繰りがひっ迫し、先行きの見通しが立たないことから法的手続きの下で再建を図ることにしたということです。