馬場のぶえアナ「これからは自分のペースと責任で仕事」 10月末で広テレ退社 三原市の講演会で触れる

AI要約

馬場のぶえさん(49)が介護経験を振り返り、悩みへの向き合い方を伝える講演会が三原市で開催

馬場さんは母親のパーキンソン病や認知症を12年間介護し、自己嫌悪に陥った経験を共有

広島テレビを退社する決意と、市民生委員児童委員連合協議会の研修参加者へのメッセージ

馬場のぶえアナ「これからは自分のペースと責任で仕事」 10月末で広テレ退社 三原市の講演会で触れる

 広島テレビのアナウンサーの馬場のぶえさん(49)の講演会が7日、広島県三原市久井町のくい文化センターであった。市民生委員児童委員連合協議会の研修の一環。母親の介護経験を振り返り「苦しいときにも、多くのものを得ていると考えることが大切」と悩みへの向き合い方のこつを伝えた。

 馬場さんは2004年から12年間、パーキンソン病や認知症を患った母親を自宅と施設で介護した。

 「親孝行がしたい」と福井県から呼び寄せたが、育児と並行しながらの自宅での介護は想像以上に過酷だったと告白。「母に優しくできず自己嫌悪に陥ったこともあったが、つらいのは自分だけじゃないと気づくことができた。悩みを相談できる人を見つけてほしい」と強調した。

 市内の民生・児童委員たち約200人が聞き入った。研修委員長の原直行さん(79)は「感じたことをそれぞれの活動に生かしてほしい」と話していた。

 馬場さんは10月末で広島テレビを退社することにも触れ、「目の病気をきっかけに人生を見つめ直した。これからは自分のペースと責任で仕事をしていくと決めた」と述べた。